理研にいる斉藤君が「文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞しました。本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。斉藤君、おめでとう。後輩の大きな励みになります。
メダルは純銀で、人類と火の関わりを表しているそうです。
一昨日の高濱先生の退職パーティでの高濱先生と斉藤君のツーショット。
理研にいる斉藤君が「文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞しました。本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。斉藤君、おめでとう。後輩の大きな励みになります。
メダルは純銀で、人類と火の関わりを表しているそうです。
一昨日の高濱先生の退職パーティでの高濱先生と斉藤君のツーショット。
投稿情報: 13:22 | 個別ページ
日曜日は高濱先生の、月曜日は城戸先生の退職記念パーティであった。それぞれに趣が異なる大変素晴らしいパーティであった。高濱先生の記念講演では、座長を務めたが、この30数年間の諸々のことを思い出し、思わず涙が出てきた。最終講義の時もそうであったが、今回もそうであった(再現性あり(笑))。記念品は、ブログに以前、記載したように、宇土の蒼土窯に、白崎先生(この4月から九州保健福祉大学の教授に)と一緒に行って選んだ、薬草が彩られた2作品である。高濱先生のパーティは、200名前後の参加者があり、大変盛大な素晴らしい会であった。結局、2次会が終わり家路についたのは午前1時であった。
月曜日は、昼過ぎからニュースカイホテルでの城戸先生のパーティ。私は創薬研究センター長として、参加させて頂いた。城戸先生にお世話になった、同門を中心とした卒業生が集まり、昔の暴露話の会の様相になり、大笑いの連続であった。2次会は、城戸先生は酒が飲めないため、麻雀と酒組に分かれた。私は、同級生たちと夕方4時からの酒飲みであった。家路についたのは、またもや深夜であった。大変タフで、カロリー過多の日々であったが、充実感もあった。二人の先生には、私は、一後輩として、弟分として、公私にわたり大変お世話になり、心から感謝しています。
投稿情報: 09:03 | 個別ページ
先週の木曜日から金曜日にかけて、富山大学の水口先生を訪ねた。共同研究の打ち合わせであった。私は富山は生まれて初めてであった。羽田経由の約3時間のフライトで、意外に近くに感じた。雪化粧の北アルプスを眺めながらの着陸。富山市内は静かな雰囲気であった。ホテルにチェックイン後、しばらくして水口先生と一緒に富山の海の幸を満喫した。公私にわたる様々な話をしながら親睦を深めた。次の日は、富山大学の薬学部へ向った。富山駅前からタクシーで3000円くらいの距離であり、想定以上に郊外の山の上にあった。昔、富山医科薬科大学という、富山大学とは別の大学であったため、他学部とは離れた立地になっている。附属病院も新しく、また、薬学部の建物もリニューアル中であった。教授室で、助教の横山先生も含め、打ち合わせをした後、水口先生に学内を案内してもらった。薬草園、設備などを見て回った。最も感銘を受けたのは「民族薬物資料館」であった。薬学部関係者であれば、一度は見学すべき資料館である。大変うらやましく思った。このようなレベルの資料館を熊薬にも作るべきである。富山は「くすりの富山」あるいは「薬都」と言われる。明治時代のころから、薬は「西の熊本、東の富山」というくらいの2大拠点になっていたという。富山には、薬関係の企業がたくさんあるだけでなく、高校に薬業科という専門科があると聞いた。熊本大学薬学部と富山大学薬学部、あるいは熊本県と富山県が「薬都」として、もっと連携したらどうだろうか。実り多い訪問であった。
投稿情報: 08:39 | 個別ページ
3月末に本ブログに紹介した千原博士の論文が本日の日経新聞に紹介されました。千原君は理研で頑張っている斉藤君と同級で、熊本大学薬学部、薬学研究科を卒業後、国立遺伝学研究所、スタンフォード大学を経て、現在の東京大学薬学部の講師として数年前に着任し、活躍している。日経新聞のwebの記事は以下の通り。
Yahooニュースにも紹介された。
「東京大学の千原崇裕講師と関根清薫特任研究員らは、脳の神経細胞が回路(ネットワーク)を正しく作るために欠かせないたんぱく質を発見した。このたんぱく質がなくなると神経細胞が誤った回路を作ることから「マイゴ」と名付けた。米スタンフォード大学との共同研究で、米科学誌ネイチャーニューロサイエンス(電子版)に掲載された。
ショウジョウバエを使い、神経細胞で信号を受け取る樹状突起の中の小胞体を調べた。小胞体は生命維持に必要なたんぱく質を作り出す。小胞体の膜にあって糖を取り込むたんぱく質を遺伝子操作で作れないようにした。すると樹状突起が正しい方向に伸びず、必ず特定の誤った神経と回路を作った。
発見したたんぱく質「マイゴ」ができないと、樹状突起で必要なたんぱく質が作られなくなり、正しい方向に伸びなくなる。」
投稿情報: 08:12 | 個別ページ
投稿情報: 09:46 | 個別ページ
今朝のゼミナーは、Cellの2月号からKamexが論文紹介。siRNAはトランスポゾンから宿主ゲノムを守る役割があるが、そのsiRNAができてくる過程において、スプライシングを抑制(スプライスソームとSCANRの競合的拮抗)することが明らかになった。トランスポゾンを含むmRNAに対してsiRNAが作用し分解する。siRNAが出て来ている過程が、正直、まだわかっていなかったのだという気持ちである。大変有用な知見である。
よく勉強していることが伝わりレベルの高いプレゼンであった。さらなる成長を期待したい。
投稿情報: 08:15 | 個別ページ
ブルーサークルメニューは、糖尿病やメタボリックシンドロームなどの持病をもった患者さんや健康に気をつけたい方に、安心して外食を楽しんで頂けるように開発したものです。血糖値が上がったり、体重が増えたりするのを心配しながら外食していた方も、心から外食を楽しめ、熊本における生活の質が改善することにつながることを願っています。ブルーサークルメニューの一覧はこちら。
熊本大学大学院代謝内科学分野教授荒木栄一先生が会長として、平成25年5月に「第56回日本糖尿病学会年次学術集会」を熊本市で開催することになりました。本学会開催を契機としまして、熊本県における糖尿病の啓発活動をさらに展開することとなりました。
この啓発活動の1つとして、カロリーの気にならない外食メニューの開発と熊本県民への提供を、県内の飲食店オーナーやシェフに提案し御協力をお願いしました。『糖尿病対策』のシンボルであるブルーサークルを掲げ、健康的な外食メニューを「ブルーサークルメニュー」とし、熊本県内の飲食店やホテル等から広く募集しました。ということです。
共同研究者である荒木先生たちの大変素晴らしい活動、『熊本県糖尿病医療スタッフ養成支援事業』です。
投稿情報: 18:54 | 個別ページ
Aluと呼ばれる反復配列は、ヒトのゲノム中に100万以上ものコピーが存在し、ヒトゲノムの10%以上を占めているという。これは平均すると3000塩基に1個というかなりの割合で分布している。疾患発症あるいは進化とスプライシング異常の関係は示されていたが、そのメカニズムは分かっていなかった。今朝の朝ゼミで紹介された論文Cellの1月号では、hnRNPCというAlu配列を認識するタンパク質が常にpremature RNA上で結合していることで、U2AF65というスプライシング分子が結合できず、異常なスプライシングが起こらないが、hnRNPCの結合部位の変異(U2AF65は結合できる変異)、あるいは、hnRNPCの発現低下で、Alu配列上でスプライシングが起こり、異常なエクソンができる(異常なmRNAあるいはタンパク質ができる)。このことにより、疾患の発症、あるいは進化の可能性が高くなる。大変意味がある重要な研究成果であり、特に進化の議論をする際に、多くの示唆を与えてくれる。私が、20年前にUCSFで研究をしていた頃、lysozymeのゲノム配列を読んでいた時にAlu配列があったことを思い出した。当時は、単なるジャンク配列のような扱いであった。M1のOmachiのナイスなプレゼンでした。
投稿情報: 08:32 | 個別ページ
昨日の今日で、大変タイムリーであるが、今朝、Journal of Biological Chemistryから論文受理のメールが来た。医療機器プロジェクト関連の論文である。内容は、我々の最適化した微弱電流が、p53(ガン抑制遺伝子として有名であるが、慢性炎症抑制因子として注目を集めてきている)を活性化すること、この活性化はアポトーシスの誘導を起こさないレベルであること、この作用は0.1ミリ秒のパルス幅を最大反応とすること、p38MAPKの活性化経路を介すること、G2 arrestが誘導されること、p53のノックアウト細胞では、p21などの発現上昇等は認められないことなど、徹底した多くのデータにより裏付けられている。昨日は、主たる研究者であるFukuda君は誕生日であったが、いいタイミングでの論文受理であった。バイオメトロノーム開発プロジェクトにおいて、このようなレベルの国際誌に論文が掲載されるようになったことは、私にとって大変感慨深いものである。PLoS One、Diabetes、J.Cell.Sci.、J.Biol.Chem.などインパクトが高い国際誌に科学的な裏付けが示された医療機器はあるだろうか。私は、薬(化学的な刺激)を用いて治療する手段をChemical Medicine、物理的刺激を用いて治療する手段をPhysical Medicineとして、様々な学会の講演で提案してきた。物理的刺激も科学的エビデンスを持って、医薬品と同様に扱う時代が本格的に始まりつつあると思う。その先頭に我々がいる、いわゆるパイオニアであるといってもいいのかなと思う。明日の熊本県病院薬剤師会の総会にて特別講演を依頼された。Chemical Medicineしか頭に無い薬剤師にPhysical Medicineというalternative wayがあるのだということを示してほしいという、いわゆる、薬至上主義になりがちな職務に、患者のために新たな考え方を!ということである。
多くの研究者が取り組んでいる時流の研究(本流)と異なり、異端的な研究が認知されていくには、強い信念と長い時間の地道な活動が必要である。認知されていない時は、研究費も取りにくい(研究費の審査委員が評価できない)ものである。このような研究こそ、他者の評価が必要ではない、基盤的な研究費で支援されていくべきであると思う。昔とは異なり、昨今の国立大学の基盤的研究費は年々削減され、ほとんど電気代でなくなっているのが現状である。時流の研究は競争的研究資金を獲得しやすいため、そのような研究分野の大学研究者ばかりになってしまって良いのだろうか。論文実績(数やIF)で教授を採用するのではなく、研究内容や研究分野のユニークさをメインに評価して採用することが必要である。どうしても、いわゆるビックラボ出身者の方が論文実績はある。しかし、そのような人ばかりが採用されると、どの大学も同じ色になってしまうように思う。各研究機関の色を出すことは重要である。今、熊大マグネシウム合金が大変注目を集めている。新聞の記事通り、全ての飛行機に使われるようになったら大変すごい話である。熊大合金については、熊大から多くの関連特許が出されている。成功すれば多くの特許収入が大学に入る。国の税金に依存しない、独立した運営・経営体制を構築していくことを意識することは、地方大学が生き残る術でもあるだろう(基盤的研究環境を独自に確立)。
投稿情報: 08:40 | 個別ページ
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