2009年10 月23日 (金)
2009年10 月21日 (水)
危ない
7月に受けた、生まれて初めての一泊人間ドックにおいて正常ということで安心し、9月に揃ったバイオメトロノームの臨床効果の結果を聞き、安心し、それとともに、札幌の学会等でのバイキングや飲み会での満腹感にストレス解消を求めた結果,昨夜、遂に、未体験の89kgに突入してしまいました.体調は極めて良いので、美味しくて良く食べます。ただ、食欲の秋で食べ過ぎると、バイオメトロノームを用いた実験結果からも分かるように、実験モデルの病態が強すぎると効かなくなるは当たり前か。今年は、30年ぶり2度目の阿蘇遠歩60kmに挑戦するので,膝への負担を軽くするためにも食事量をコントロールしようと危機感を持って決心した今日でした.科研費締切り間近で慌てています。
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2009年10 月19日 (月)
若手シンポ
先週の金曜日に開催された熊薬若手シンポ。レベルの高い、かつ、最新の話題満載の大変満足いく発表内容だった。発表者たちも分野外の学生にも分かりやすい配慮をしていたこともあり、多くの学生たちが先輩たちの活躍と大きな夢に向かう姿勢に大変感銘を受けていた.大変多忙の中,スケジュールを調整してもらって母校まで来てくれた発表者たちには心より感謝します。また、関西学院大学から遠路参加してくれた学生2名にも良い刺激をもらいました。このような会は年に一回は開催されても良いように思いました.Yoshida君も急な案内にも関わらず、延岡から飛んで来てくれました.過ごしやすい秋の1日が、大変熱い1日になった。研究の醍醐味、面白み、楽しみが先輩から後輩たちに継承されたことでしょう。
Saito君が今回紹介したアルツハイマー研究に新たな光を与えそうな発表内容については今週にも投稿するとのことでしたが、世界に早期にアピールしてほしい発見でした。
夜の飲み会は、市内の同級生も集まり、同窓会化しました。折角の機会でしたが、私はなぜか疲れてしまっていて、家に帰るやいなやバタンキューでした。久々に講演、それからポスタープレゼンとずっと集中していたことが原因かも。それほど充実した1日でした.
それから、土曜日のエクスカーションは案内不足もあり、皆、参加できませんでしたが、参加しなくて正解の完敗のゲームでした.とにかく身体能力が圧倒的に違いました。チーム発足、半年の高1中心ですので、まだまだ今からのようです。今週末は、リーグ全勝のガ○バ大阪ユースですので、どうなることか。harady, yasu、時間ができたとしても見に行かない方が良いかもーー.
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2009年10 月16日 (金)
熊薬アンサンブル部ミニコンサート
「熊薬アンサンブル部ミニコンサート」
10月24日午後3時より、宮本記念館吹き抜けホールにて。
曲目:クインテット、秋メドレー、山口百恵メドレーなどなど
もちろん、無料です.差し入れ歓迎。
数年前に熊薬にてアンサンブル部が活動を始め,アンサンブル部結成の中心であった学生が4年生になりました。実習や講義等でなかなか練習時間の確保に苦しんでいるようですが、それぞれ時間を見つけて個人練習をしているようです。みんなとてもうまいです。今回のコンサートには、これまでにも参加して頂いている特別顧問の先生(トランペット)や本学のオケでチェロを演奏する他学部の学生も助っ人として参加してもらえるようで、総勢12名での演奏になるようです。昔からこのようなサークルがほしいなと思っていただけに可能な限り応援しています.昨年から薬学展でも演奏していますし,熊本で開催される学会の懇親会でも演奏を頼まれたりしているようです.部員が増えて、継続していってほしいです.私も練習して,先々はフルーティストとして参加したいです。宮本記念館の油絵を見ながらの演奏会は良いものですよ。
<春のミニコンサートの様子>
投稿情報: 12:07 | 個別ページ
本日は
国際的に活躍する熊薬出身の若手研究者が、研究者を 目指す後輩たちに最先端の情報と熱いメッセージを送る!
「 熊薬若手研究者シンポジウム」熊本大学拠点形成研究B主催
日時:平成21年10月16日(金)13:30-
場所:薬学部宮本記念館コンベンションホール
13:30-14:00 千原 崇裕 博士(東京大学薬学部助教, JSTさきがけ:熊薬平成8年卒)
「脳内単一細胞モザイク解析法を用いて神経回路形成を理解する」
14:00-14:30 齊藤 貴志 博士(理化学研究所脳科学総合研究センター研究員:熊薬平成8年卒)
「家族性アルツハイマー病変異R278I-Presenilin 1がもたらす新知見 ~胎生致死とAβ43産生に伴うアミロイド病理の促進~」
14:30-15:00 沖米田 司 博士(カナダMcGill大学 Research Associate:熊薬平成10年卒)
「嚢胞性線維症原因タンパク質CFTR の新たな品質管理機構の解明 ~異常膜タンパク質の後期分泌経路におけるユビキチン化制御~」
15:00-15:20 休憩
15:20-15:50 城野 博史 博士(熊本大学医学部講師:熊薬平成10年卒)
「難治性疾患の治療法開発に対する取組み」
15:50-16:20 関 由行 博士(関西学院大学理工学部生命科学科専任講師:熊薬平成12年卒)
「生命の連続性を保証する生殖細胞特異的なエピゲノム調節とその破綻」
16:30- 若手研究者交流会(ポスターセッション)
ついでに、本シンポジウムのエクスカーション(?)で、明日14時KK Wingでロ○ッソ熊本ユース対ヴィッ○ル神戸ユース の公式戦(観戦無料)あり.来週の土曜日(24日)は、19時より大阪の万博会場で、対ガ○バ大阪ユースの公式戦あり.ハラディ、ヤス、時間があれば、応援を! ちなみに25日は京都サ○ガユースとTMです。私はアウエイまではいけません。
投稿情報: 08:52 | 個別ページ
2009年10 月15日 (木)
核内リゾリン脂質による遺伝子発現制御
今朝は、Science 9月号の論文をEriちゃんが紹介してくれた.マスター最後のセミナーとのこと。リゾリン脂質であるスフィンゴシン1リン酸(S1P)はスフィンゴシンがスフィンゴシンリン酸化酵素(SphK)によってリン酸化されることにより産生される。SphKにはSphK1と2が存在し、両方のノックアウトマウスでおいてのみ表現型が現れ,血管形成不全により胎生致死になるという。今回は、機能がよくわかっていなかったSphK2がHDAC1/2などと核内でコンプレックスを形成しており、SphK2がPKCによりリン酸化を受けて活性化されるとS1Pが産生し、そのS1PがHDAC1/2に直接結合することによりヒストンの脱アセチル化を抑制するということを見いだしている.この知見は、核内S1Pの役割を明らかにしただけでなく、PKCによる新たな転写制御機構を明らかにした重要な知見でもある。面白い内容であった.SphK2ノックアウトマウスに様々な刺激を与えると面白い表現型が得られるのではないだろうか。また、細胞系の実験においてPKCの活性化剤を添加して遺伝子発現に変化があった場合に,SphK2のsiRNAを処置して変化があるかどうかをみたらよいかも。ただ、注意しないといけないのは、この現象が細胞特異的である可能性があること。
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2009年10 月14日 (水)
潜伏ウイルスとTLRと秋の阿蘇
今朝のセミナーはtakashiがPNAS7月号の論文を紹介した.細胞を用いた実験系だけであったが、極めて明確できれいなデータであった。健常人でも潜伏感染しているが,エイズ患者等、免疫が低下した時に発症してくるKSHV(HHV-8)という腫瘍ウイルスが、潜伏状態から再活性化する時に、TLR7/8が重要な役割を果たしているというもの。充分に評価できる信頼性高い内容だった。この知見を臨床における治療にどう応用できるかであるが、エイズウイルス感染者で、まだ、免疫能が低下していない早期に、潜伏しているKSHVを再活性化して抗ヘルペス薬で叩くということもありうるのだろうか?in vivoでの実証実験が待たれる。
ところで、以前紹介した「なごみのHP(山里の写真館)」に秋の阿蘇の最新の写真がアップされたので、許可を得て,一部を下記に掲載しました.阿蘇のような、世界に誇れる自然が身近にあるとは贅沢な環境ですよね。ラボを飛び出し,バイクで阿蘇をツーリングすると爽快な季節になりました。バイクは事故ったら大変ですが,季節の香りの移り変わりを実感でき、先日は、益城町の黄金色の田園を左右に見ながら走行していたところ、キンモクセイの香りがヘルメットの隙間から、フワッと入って来た時は何とも言えない幸福を感じました。
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2009年10 月13日 (火)
講演会、その後、札幌にて学会
先週は月曜日に、帝京大学のyamashita先生をお呼びして、講演会を開催しました。脂質代謝について色々と勉強させて頂きました。講演内容も緻密であり、自ら試験管を振っていることがよく伝わりました。御礼に、ムツゴロウとアローコースにお連れしました。今後も色々とご教授頂けることになりました。次の日の火曜日から金曜日まで札幌での国際学会に参加しました。研究内容だけでなく、食も楽しめました。オーガナイザーの先生方が一生懸命頑張って、開催したにも関わらず、国際学会ですので、参加者がもっと多くても良いのではと思いました。この不景気が色々なところに影響しているようです。不景気の時の学会運営は大変ですね。
投稿情報: 07:57 | 個別ページ
2009年10 月 2日 (金)
2009年10 月 1日 (木)
欧米か!
食事の欧米化と大腸がんの発生の関連については今まで多くの議論がなされてきた。今朝のNat.Medの論文は先月号に発表された最新のものであるが、重要な示唆を与える面白い研究成果であった。ヒトの腸内常在菌のうち、90%を占めるBacteroides fragilisがメタロプロテアーゼ毒素を産生するようになると、遺伝的にガンになりやすい変異があるマウスは、獲得免疫系のTh17経路を介して、大腸の腫瘍形成を促進するという。遺伝的にガンになりやすい変異がないマウスでは、炎症性の変化だけが認められていた。今まで、メタロプロテアーゼ毒素を産生するBacteroides fragilisが大腸がんの患者の腸内に多いこと,動物性脂肪の摂取でこの細菌が増殖しやすいこと、などが報告されているという。しかも、この菌は、欧米人より日本人に多いという。日本人が欧米化した食事をすることで、大腸がんの発生が増えてきたことを示唆する重要な知見のひとつのように思えた。ヨーグルトの摂取はどうだろうか、豚バラの焼き鳥は控えようかという意見等がセミナーの後で出ていた。色々とよく調べていたKomune君のプレゼンでした。
投稿情報: 10:15 | 個別ページ