2010年7 月22日 (木)
良い環境はガン抑制に?
投稿情報: 11:29 | 個別ページ
2010年7 月20日 (火)
2010年7 月16日 (金)
2010年7 月15日 (木)
mTORC2がTh1とTh2サブセットの制御に
今朝のセミナーはUchi-がImmunity 6月号からの論文を紹介した。mammalian Target of Rapamycin Complex (mTORC)のうち、mTORC2がTh1, Th2の分化制御に重要な役割を果たしており、それぞれ異なるシグナルを介して制御していることを明らかにした。mTORC2は、内在性のTregには影響せずに、誘導性のTregに影響し、分化を抑制することも示している.
ところで、来週の火曜日の夜に、市内の腎臓内科医や一般開業医向けの講演をすることになった。バイオメトロノームの有用性および発展性について紹介する.特に、2型糖尿病、糖尿病性腎症、慢性腎臓病に対する臨床成績ならびに基礎的な科学的なエビデンスを紹介する。どのような反響があるか楽しみである.
投稿情報: 13:17 | 個別ページ
2010年7 月14日 (水)
プレセニリン 1の新たな役割
プレセニリンは家族性アルツハイマー病の原因遺伝子として注目されてきた。今朝のセミナーは、Cellの6月号からM2のSako君がプレゼンしてくれた。全長のプレセニリン-1が、小胞体において、リソソームで働くproton pumpの糖鎖修飾を媒介し、リソソームへのproton pumpの輸送をサポートしていることが証明された.プレセニリン1がノックアウトされるとリソソームのpHは上昇し、リソソーム酵素が働かなくなる。ということは、リソソームーオートファジー分解系が抑制されるという。細胞内には、基質分解処理まで行かない状態のオートファゴソームが蓄積されていくことになる.事実、ノックアウトマウスの脳やPS1-FAD患者由来のfibroblastには、小胞が多く観察されているという.discussionでは、これをどう治療へと展開できるかという議論があった。プレセニリンの変異のことを考えると色々と難しい。
「準備」という言葉が、W杯で活躍した選手達のコメントから何度も発せられている。いざという本番に向けて、「準備」を如何に万全にしておくかを日頃から常に考える。本番前にどたばたし、準備が足らなかったという言い訳するようではいけない。将来、必ず来る、就職、留学、資格試験などのために、日頃から意識して「準備」を完璧にしておこう。「準備」が万全でもうまく行かないことも多くあるのが人生。でも、「準備」が不十分なためにうまく行かなかったと後悔する人は、これからの挑戦でもずっとうまく行かないもの。「準備」は大切。
投稿情報: 09:20 | 個別ページ
2010年7 月13日 (火)
カロリー制限とCKD
今朝のセミナーは学部3年のKoyama君。3年生とは思えないくらい落ち着いた良いプレゼンでした.内容(JCI,4月号)は、カロリー制限がSirt1という分子を活性化することで加齢による慢性腎臓病を予防するという話。カロリー制限とは自由に摂取するカロリーの60-80%のカロリーを摂取するということ。以前より、カロリー制限は、寿命延長や老化防止などに有効であることは科学的に証明され、特に、昨年のScienceに掲載されたアカゲザルのデータには大変驚き、食べ放題に行くのは辞めようと思ったぐらいである。今回の論文では、腎臓におけるオートファジーやアポトーシスを制御する分子の発現変動を詳細に調べているが、特に、Sirt1のヘテロノックアウトマウスにおいて、カロリー制限による腎保護効果が低下していた点が極めて重要であると思う.慢性腎臓病(CKD)の予防は透析への移行を減らすという観点からも積極的に取り組む課題である.ここ数十年の間に、洋食を提供するファミレスだけでなくバイキング形式や食い放題の店が多くなり、身近にカロリーを大量に摂取しやすい環境が拡大している。この世の中を変えない限り、あるいは、消費者が、支払い代金の元を取ろうと思い、食べれるだけ食べるというような気持ちを変えない限り、糖尿病やCKDは増えていく一方ではないだろうかと思う。私の田舎の叔母たちは皆、90歳を迎えようとしても心身ともに元気なのは自分の畑や山で取れるものだけを食べて生活してきたからではないだろうか。たとえば、エネルギー代謝が低下してくる30歳以降は、食い放題の店は出入り禁止という政令を出すだけでも、国民を守ることにならないだろうか。また、食い放題の店によく通う人とそうでない人の健康調査をすると健康状態に明確な差異が出てくるのではないだろうか。
投稿情報: 11:56 | 個別ページ
2010年7 月12日 (月)
今朝は静か
朝から、明らかにラボが閑散としているよう。今朝の決勝戦が延長までもつれ込み、仮眠ができなかったのか。それとも選挙速報に見入っていたのか(?)。私は朝5時に目が覚め、後半途中から見ることができたが、イニエスタのスペースで受ける絶妙な動きとワンタッチパスの精度と展開は素晴らしかった。スペインは美しく面白い攻撃を見せてくれた。オランダもオランダらしい攻守を見せていた。朝早く目が覚めて良かった。
参議院選挙結果は?
無党派層の投票率が高くならないと、いつまでも組織団体のための選挙や政治となってしまいますね。薬学部の学生はどのくらい投票に行ったのだろう。
投稿情報: 09:56 | 個別ページ
2010年7 月 8日 (木)
MetaflammationとPKR
代謝性疾患と炎症は密接に関係している。その意味でmetaflammation (metabolism+inflammation) という言葉が創られてきている。今朝の論文は、Cellの2月号に、PKR (double-stranded RNA-dependent protein kinase) が代謝性疾患とERストレスと炎症をリンクさせる重要な分子であることを証明した内容であった.PKR欠損マウスに高脂肪食を与えてもインスリン感受性は維持されている。ウイルス感染時のdouble stranded RNAを認識するPKRが実は糖代謝に悪影響を与えていたという.一つの臨床的な例としては、肝炎ウイルス感染者の糖尿病の罹患率が非感染者に比較して10倍以上高いという報告もあるという。PKRはJNKを活性化すると共に、インスリン受容体の下流のIRS1も直接抑制しているという。PKRの活性を制御することは可能なのだろうか?昨日に続き、学部3年のIhoriチャンがうまくプレゼンした.質疑もよく対応できていた.この1年で、Superviseなしでここまでプレゼンができるようになったら素晴らしいと思う.
今朝、スペインに圧倒されたドイツが0−1で負けた。昨日、今まで、圧倒していた相手にも関わらず三男のチームも0−1で負けた。相手がどのようなサッカースタイルで勝負して来ようが、サッカーはサッカー。理想的なサッカーのスタイルがあっても、勝負で負けてはそれまでの話。全く敵わない相手でも運良く勝てることがあるのがサッカー。
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2010年7 月 7日 (水)
下痢原性大腸菌感染症と自然免疫
今朝のセミナーは創薬生命薬科学科学部3年生の初ゼミでした。Yukiチャンはスライドの横に立ち、きちっとした良いプレゼンをしていました。先輩達のsuperviseがあったにしろ、周りに良い刺激を与えたことでしょう。Immunity 3月号に掲載された論文の紹介。RORγt+ innate cell上に発現するlymphotoxinが腸上皮細胞上のLTβ receptorに作用し、自然免疫を活性化することにより、大腸菌の感染から生体を守るという現象を極めてクリアに証明していた。大変きちっとした内容であり、信頼度は高いと思う.この菌感染モデルを幼若マウスに適用した時にどうなるか、あるいは、幼若期にはワイルドでは下痢が見れなくてもヘテロで見やすくなるという知見が追加されるともっと面白い。ただ、治療的な応用に関しては、単に抗生物質では対応できないのだろうか。下痢原性大腸菌感染症でなくなる人が年間200万人だそうだが、抗生物質が手に入りにくい地域での話で、抗生物質を提供する医療活動で多くは解決していくのではないのだろうか。
今朝、なぜか早く目が覚めた。テレビのスイッチを入れたらオランダとウルグアイ戦の後半。一気に目が覚めた、玄人好みのサッカーが展開されていた。攻守が目まぐるしく交替する試合は目が離せず面白い。明日早朝のドイツースペインは楽しみ。年齢を重ねるにつれ、自然に朝早く目が覚めるようになる.こういう時期は有り難いと思う.
投稿情報: 09:08 | 個別ページ