GSUにいるマツケンから連絡があり、Nature Commun.に受理されました。やりました。マツケン、おめでとう。Dr.論文の内容にデータ追加してようやく受理されました。地道な努力は必ず報われるものです。本当に良かったです。
2013年2 月28日 (木)
2013年2 月19日 (火)
脳活動マップ計画
時事通信より
【ニューヨーク時事】18日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、オバマ政権が人間の脳の機能の全容解明に向け、政府と民間による10年がかりの共同研究プロジェクトを計画していると伝えた。人の全遺伝情報(ヒトゲノム)を解読した国際プロジェクトに並ぶ包括的な研究となる見通しで、計画は3月にも発表される。
プロジェクトは「脳活動マップ」計画と銘打たれ、膨大な数の脳神経の機能を探り、人の認知や行動、感情に関するより深い知見を得ることを目指す。パーキンソン病やアルツハイマー病の解明のほか、さまざまな精神疾患で新たな治療法の発見が期待されるほか、人工知能の開発促進に道を開く可能性がある。
脳機能を10年かけて全容を解明するというプロジェクトである。メリハリがあるうまい政策戦略ですね。10年後、何がどうわかって、どういう結論が出るだろうか。脳機能の全容がわかった後に、社会がどう順応できるだろうか。科学だけが先行して、倫理が後追いになると大きな社会問題も起きかねない。マイナス面も同時に考え、その対策を事前にとっていかなければならない。
投稿情報: 21:40 | 個別ページ
お礼状が結ぶ絆
卒業生や他の関係者の方からのお中元やお歳暮に対して、研究室全員が一言ずつ書いてお礼状を返すということを十年以上、継続してやっていますが、そのことに触れているブログを見つけました。このように喜んでいただけていたとは知りませんでした。YANAGIMANが運んできてくれた絆のひとつですが、それ以来、いろいろな社内情報やお菓子などをお送りいただいています。志を同じくして人生を歩む人たちは自然とつながっていくのかなと感慨に浸っています。
ところで、一昨日は、熊本城マラソンでした。我らのエース、代謝内科の近藤先生は3時間半を切り、新聞にも名前が掲載されていました。研究室からは学部4年の大町君が5時間を切ったタイムでゴールしていました。薬学部からは小谷先生や渡辺先生も参加しました。私も来年、チャレンジしようかなと思っています。参加した人たちは、応援が良く、とても気持ちよく完走できたとの感想でした。まずは1時間走で10 kmを楽に走れるようになろうかな(現在は、どうにか8km/h)。近藤先生並みに走るためには15 km/hの1時間走が目標かな。そのためには、今より体重を15 kg減らさないとーーーー。
毎朝、博論、修論発表練習中です。来週が本番。今日は、UCSFに留学中のShingoが一時帰国中で、大学に顔を出しています。学振が取れたので、奨学金免除のプレゼンをするためです。
投稿情報: 14:40 | 個別ページ
2013年2 月16日 (土)
昨年のある学会の様子
昨年12月9日、東京大学鉄門記念講堂にて、第10回維持透析患者の補完代替医療研究会記念大会が開催された。その際に、私が講演をした。その様子が学会のホームページに紹介されてあった。このホームページを見ると、大変興味深く、かつ、医の道において重要な内容が記されているようにも思えた。
修論提出も終わり、現在は、毎朝、博士論文、修士論文の発表会の練習を全員参加でしている。社会に出る前の良いプレゼンテーションのトレーニングになっている。薬剤師の国家試験も後1月もない。研究室からは2名が奮闘している。まだまだ、合格圏にはほど遠い。この追い込みが勝負の時。
投稿情報: 19:24 | 個別ページ
2013年2 月 8日 (金)
祝 小腸細胞をES細胞から作成
発生研の粂教授(薬学部所属)のグループによる「ES細胞から小腸の細胞を作ることに成功」という論文がStem Cellsにオンライン公表された。今朝の熊日新聞に以下のように大垣君の写真入りで紹介されている。大垣君は薬学部の創薬・生命薬科学科の3年から4年時に粂教授のラボに所属し、その後、大学院に進学した学生である。第2著者も白木助教(熊薬卒業生)であり、このような再生医学の最先端の領域に熊薬出身者が関わっているとは嬉しい限りである。大垣君、白木先生、頑張れ!
本日の熊日新聞より「熊本大発生医学研究所(熊本市)の博士課程1年、大垣総一郎さん(25)と粂昭苑(くめしょうえん)教授(50)らの研究グループが、マウスとヒトの受精卵から作る胚性幹細胞(ES細胞)を使い、それぞれ小腸の細胞を作り出すことに世界で初めて成功した。同大が7日発表した。
この手法は人工多能性幹細胞(iPS細胞)への応用が可能であり、小腸疾患の原因解明や新薬開発、再生医療につながるという。5日付の米科学誌「ステムセルズ」電子版にも掲載された。
大垣さんらによると、2種類の薬剤を使い、ES細胞の増殖や分化をコントロールする手法を開発。ES細胞を未熟な小腸上皮細胞に誘導した後、粘液やホルモンなどの分泌、栄養の吸収機能を持つ細胞に分化させた。その結果、ES細胞の約90%が小腸細胞になった。
同じやり方でiPS細胞から小腸細胞を作ることにも成功した。iPS細胞から大腸の細胞を作った例はあるが、小腸は初めて。
将来的には、患者の血液などを基にしたiPS細胞から小腸細胞を作り、体内に戻すなどの治療に使うことも考えられるという。
大垣さんは「低コストの薬剤で効率よく小腸細胞を作ることができた。この細胞が腸と同様に機能するか、研究を進めたい」。粂教授は「小腸が形成される仕組みには不明な点が多く、解明につながる可能性がある」と言っている。(山口尚久)」
投稿情報: 09:36 | 個別ページ
2013年2 月 7日 (木)
熊本大学薬学部受験生
投稿情報: 23:55 | 個別ページ
ゲロエット
先週末、修論提出、実習打ち上げなどのお祝いで研究室で宴会をしました。かなり盛り上がり、飲み過ぎ警報が出ていました。自称?ゲロ子さんが次の日、体重が減っていたそうです。ダイエットではなく、ゲロエットという新語を発しました。研究をやるときと、パッといくときのメリハリが良いですね。大物になることを期待しましょう。昔もこういう場面は多々ありましたよね。色々思い出します。ブログを読んでくれているOB, OGの皆さん!
現在、ジョージア州立大学で頑張っている、Matsukenの博士論文の内容がNature Commun.にもうすぐかな。受理されたらお祝いですね。私は昨日、たった10分の質疑応答のために東京とんぼ返りでした。来年度の研究費の継続審査でした。うまく行けばいいなと願っています。今月末が博士と修士の論文発表会があります。頑張っています。
投稿情報: 23:17 | 個別ページ
ISO表彰
本日、ISO14001を10年以上継続してきたということで、熊本大学薬学部が表彰されました。第1回の表彰対象になったこと、国内では、大学として2校だけであり、かつ、学部として、および国立大学として表彰されたのは本学部だけという快挙であります。ISO14001は、単に、環境に配慮というだけでなく、研究や教育の指導環境も含まれ、本学の特色にもなっています。活動改善のリテラシーであるという位置付けにもなっているとのことです。最近では、ISO認証を取っていない企業とは取引をしない企業も多いようです。信頼の客観的保証なのでしょう。立ち上げの時に関わった、矢原先生始め、薬学部の学部生の努力とそれを継続して来た熊薬メンバーがあってのこの成果だと思います。
投稿情報: 11:36 | 個別ページ
2013年2 月 1日 (金)
修論締切り
今日は修論提出締切り日。3人娘はストレスかかりまくりのもの、早めに仕上げて提出したものなど三者三様で奮闘しています。余裕が無いから早めに対応するようにしつこく伝えたのに、やはりこうなってしまう。経験無い事は、もう少し余裕を持って対処する習慣をつけないと社会では失敗しますね。
自分の中の「常識」とは何か?
その答えは「偏見の集まり」である。この考えを持って、日々、暮らして行くことは大変重要である。科学は産業発展に大きく貢献してきた。生活が便利になってきた。病気の多くの症状が緩和される医薬品が創られてきた。だから、今までの科学の進め方で良いのだ。しかし、その常識的な考え方が、震災後、特に、原発事故後、大きく揺らいだのは言うまでもない。「常識」といういろいろな偏見であったかもしれない。原発は日本の経済発展に必要だという「常識」的考え。しかし、科学者は、これは偏見かもしれないという考え方を常に心の中心に置いておくことが必要である。もし、「津波対策の警鐘をきちっと受け止め、対応をしていたら」という考えも「常識とは何か」という問いから必然的に生まれていたのではないだろうか。目の前の経済発展も重要であるが、将来の社会を想定できる構想もセットで国民に明示する必要があるのではないだろうかと今の政治を見て思う。
今、科学者の役割は多様になってきており、社会の番人として活躍が求められてきているのではないだろうか。そのような人材を輩出していく責務が我々にあるのかもしれない。
投稿情報: 10:00 | 個別ページ