Science 5月号から。Shota君のプレゼン。肥満が肝臓ガンの発症を高めること、肥満による腸内細菌の変化が胆汁酸の代謝に影響し、2次胆汁酸を増加させ、それが、肝臓における慢性炎症を促すことは報告されていた。本研究では、腸内細菌の中のクロストリジウム属が2次胆汁酸の生成を促し、その2次胆汁酸が肝臓におけるNKT細胞の集積を抑制し、免疫監視機構の乱れが肝臓ガンの発生に繋がることを明らかにしている。この論文では、抗菌薬(バンコマイシンなど)の投与により、クロストリジウム属の細菌増殖を抑制し、上記のメカニズムを介して、肝臓ガンを改善するという。抗菌薬の多用にならないようにしないといけないし、臨床でも同様な結論が出るのかどうか今後、チェックする必要がある。