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2019年2 月20日 (水)

オートファジー分子と腫瘍免疫

オートファジー分子と腫瘍免疫

Cell 10月号から。B3 Gachyのプレゼン。LC3-associated phagocytosis (LAP) in myeloid cells promotes tumor immune tolerance という論文であり、LAPの阻害がマクロファージのM2からM1を誘導し、結果的に、M1におけるSTINGという分子を介してI型IFNの産生を促し、T細胞の活性化を介して腫瘍の成長を抑制するという。腫瘍微小環境におけるミエロイド細胞におけるオートファジータンパク質の新たな機能とその分子メカニズムを明らかにしている。

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2019年2 月14日 (木)

妊娠高血圧腎症の病態制御メカと候補治療薬

妊娠高血圧腎症の病態制御メカと候補治療薬

Cell 11月号から。Miyuki ちゃんのプレゼン。妊娠高血圧腎症は全妊婦の3-7%が罹患し、妊娠20週以降に高血圧、タンパク尿、胎盤形成不全を示し、この病態に対する治療薬の開発はより安全な妊娠、出産のために重要である。本論文では、レニン・アンジオテンシン(AT)系に着目し、研究を行なっている。結論は、βーアレスチンはAT1-B2ブラジキニン受容体複合体形成を抑制することで、妊娠時の胎児体重増加による機械的な刺激によるT1-B2ブラジキニン受容体感受性亢進を防ぎ、妊娠高血圧腎症の病態形成を抑制していること。βーアレスチン選択的AT1アゴニストーアンタゴニストやCa拮抗薬Amoldipine(ただし、日本では、妊婦に対しては、妊娠期間を延長を認めることから禁忌)が、妊娠高血圧腎症病態形成抑制に有効であることを明らかにしている。

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2019年1 月29日 (火)

人生に他人の物差しは必要ない

人生に他人の物差しは必要ない

かなり久々に登場。次男25歳からの心からのメッセージ。ありがたい。人間、親子に上下はない。誰からも多くのことを学ぶ。

 

最近思う。どんな自然界の中でも生き抜いてきた野生動物。そのノウハウを持つ野生動物から多くの学び、生かされてきた人間。自然に謙虚にあり続けることが人生の物差しであるように。

 

常に、河の流れに身を任せること。人生、何が正解だったかは誰にもわからない。だから自分を信じて、進み続けるしかない。

 

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2019年1 月28日 (月)

OBからの嬉しい便り

OBからの嬉しい便り

関西学院大学で活躍中の関先生からです。素晴らしい話です。嬉しいですね。元気をもらえます、刺激を受けます。おめでとう。

「さて、年末にDevelopmentに論文が受理され、先ほどオンラインで公開されました(ハイライトに選ばれています)。タイトルは「Co-option of the PRDM14-CBFA2T complex from motor neurons to pluripotent cells during vertebrate evolution」という論文で、哺乳類の多能性細胞に必須の遺伝子Prdm14が、原始的な後口動物では運動ニューロンで発現機能していたことを示した論文で、脊椎動物の進化の過程で「いつ」「どのように」多能性細胞で転用されるようになったのか?またその結果、進化的にどのようなイノベーションが起きたのか?今後につながる論文だと思っています。また、今回の仕事は3人の修士の学生がバトンを繋いだ仕事なので、修士の学生メインでもDevelopmentクラスならコンスタントに出せる自信がつきました。あと、幸運なことに掲載される号の最もエキサイティングな論文に選ばれて、学生と一緒にインタビューを受けました。記事の中で甲斐研の朝ゼミを紹介しています!次はまた中堅どころを一つ挟み、その次はトップジャーナルを狙いたいと思います。」

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2019年1 月11日 (金)

うつとMENIN

うつとMENIN

Neuron 11月号から。Tatsuo君のプレゼン。うつ病は人口の約16%で発症する有病率の高い疾患という。抗うつ薬の作用も限定的であり、新たな治療法が求められている。この論文は、がん抑制遺伝子のひとつであるMEN1に変異があることにより、アストロサイトにおける炎症反応が過剰となり、うつ病発症に繋がりうるということを明らかにしたものである。MEN1が原因のうつ病は、患者全体の数%しかなく、一部を説明できるだけかもしれない。最近、A&Aプロジェクトの話を聞いた。Art & Agricultureである。芸術家を守り、農業を守り、過疎地域への移住を促すだけでなく、大企業など、不登社や不登校、うつ病対策として、重要視されている。社内に絵を描いたりするスペースを設ける。さらに、芸術家の卵たちが、大企業において、絵を教えたりすることで結果的に企業の発展に貢献する。小学校、中学校、高校の授業だけでなく、大学の教養課程のカリキュラムで芸術活動を積極的に促し、また、農業を行わせる、そのような試みが、今後、必要なのではないだろうか。大学受験のための勉学ばかりでなく。昔々の学校がそうであったように。なんとなくそう思う。

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2019年1 月10日 (木)

研究室のミッション、ビジョン

研究室のミッション、ビジョン

学生たちが中心となり、研究室の5年後の姿をイメージしつつ、現在の研究教育体制を鑑み、以下のようなミッションビジョンを皆で作り上げました。我々は、これを皆で共有しながら、成長し続けていきます。

 

熊本大学薬学部

遺伝子機能応用学分野

 

ミッション

"疾患・創薬に関わる挑戦的な研究""グローバルに活躍できる人財の育成"を通じて,人類の幸福度を高め,持続可能な社会の形成に貢献する。

 

ビジョン

・高度な薬学専門性とモチベーションを持って独創的な研究を展開する。
・多様な価値観を活かし新たな課題発見・解決できる人財を育成する。

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2019年1 月 9日 (水)

肝細胞ガンとSTATシグナル

肝細胞ガンとSTATシグナル

Cell 11月号から。B3 Yutaroのプレゼン。脂肪肝(NAFL)ーNASHー肝硬変ー肝細胞がんへと進行していくことは通説化されてきた。今回の論文では、NAFL時に肝細胞において産生されたROSがTCPTP(ホスファターゼ)が抑制されていると、STATシグナル系の活性化が促されるがSTAT3シグナルを抑制するとNASHや線維症を誘発され、STAT1シグナルを抑制すると、肝細胞がんを誘発されるというように、必ずしもNASHを介さずに、肝細胞がんが誘発される分子メカニズムを明らかにしたというところがポイントである。STAT1、STAT3を仕分けしつつ病態がどうやってコントロールされているのかが不明である。

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2019年1 月 7日 (月)

2型糖尿病において、腸内細菌により産生されるイミダゾールプロピオン酸

2型糖尿病において、腸内細菌により産生されるイミダゾールプロピオン酸

Cell 11月号から。B3 Aoiのプレゼン。2型糖尿病と腸内細菌との関連については多くの報告がなされてきているが、今回の論文は腹腔鏡下の手術の機会を利用して、門脈血のメタボローム解析を行い、腸内細菌が関与して生成されたイミダゾールプロピオン酸がインスリン抵抗性を明らかにしているという新しい知見である。イミダゾールプロピオン酸は、p38 MAPKを直接作用し、自己リン酸化させ、p62-mTORC1-S6K1を介して、IRSを分解を促し、インスリン受容体からのシグナルを抑制するという。全身血でなく、門脈血なので、血液を用いたバイオマーカーにすることは難しいが、便にヒスチジンを添加して、ウロカニン酸を介して、腸内細菌中のウロカニン酸レダクターゼにより産生されるイミダゾールプロピオン酸を測定することはできる。よって、たとえば、食事療法の有効性を早期に評価する方法として、便を活用したイミダゾールプロピオン酸の測定は有用かもしれない。また、門脈血のみに変化が見られる理由は、イミダゾールプロピオン酸が肝臓に作用したのち、初回通過効果を受けているのかもしれない。肝臓は、インスリン抵抗性において重要な組織であるので、そこに作用するだけで、2型糖尿病の誘因にはなりうる。さらに、p38MAPKの阻害薬の中に、イミダゾールプロピオン酸に類似した構造を有するものがあり、そのターゲットアミノ酸も明らかになっていることから、イミダゾールプロピオン酸による自己リン酸化誘発のメカニズムも明らかにできるかもしれない。意義のある研究である。プレゼンも正確で、わかりやすかった。

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2019年1 月 1日 (火)

謹賀新年2019

謹賀新年2019

新年のお慶びを申し上げます。昨年も、私自身、人としての成長に繋がる多くの経験をしました。そして、私達は、「日本人」というより、「地球人」であらねばならぬことを強く認識した一年でした。これからも、人生の意味は「他者への貢献」によって初めて生まれるものであることを心に留めつつ、河の流れに逆らわずに生きていきます。今年2月末には新しい研究棟が竣工します。キャンパスをアートとサイエンスが両立する空間にしていきます。皆様にとって素晴らしい一年でありますよう、心よりご多幸をご祈念致します。

 

2018年の主な活動

1月 シンガポール大学で大学経営の研修

2月 熊本城フルマラソン完走

3月 地域イノベーションエコシステムプログラムキックオフシンポ開催

6月 アフリカ訪問(ガーナ大学、キンシャサ大学などでの連携体制確認)

8月 カンボジア訪問(カンボジア保健科学大学などとの連携打合せ)

9月 モンゴル訪問(モンゴル国立大学などとの情報交換、連携体制確認)

10月サンディエゴ訪問(アメリカ腎臓学会での情報交換と患者団体との打合せ)

12月サンフランシスコ訪問(バイオベンチャーとの連携打ち合わせ)

 

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2018年12 月 4日 (火)

腸から脳へ

腸から脳へ

Science 9月号から。Richkyのプレゼン。消化管に散在する腸内分泌細胞(コレシストキニンやペプチドYYなどを分泌する)がシナプス前細胞としての機能を有していること、迷走神経と直接シナプスを形成し、グルタミン酸を神経伝達物質として、腸内のショ糖やグルコースなどの栄養を感知した情報を脳に迅速に伝えているということを明らかにした論文。

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