9/18 福岡ー名古屋ーフランクフルトーハイデルベルグ
朝6時発の新幹線で博多、地下鉄で福岡空港、8時発の名古屋行きで、名古屋からルフトハンザ航空でフランクフルトへ。機内サービスの映画はANAに比べて格段に少なかったが、空席が多く、ゆったりと座れた。フランクフルト空港に午後4時前に到着し、ハイデルベルグ行きのリムジンバスを探すが中々見つからず、右往左往。周りの人に聞いても、それぞれが言うことがバラバラ。最終的にわかったのは、8人乗りのシャトルバスしかないこと。6時発のシャトルに乗ることができ、約1時間でハイデルベルグに。35ユーロを支払ったが、ホテルの玄関まで送ってくれた。ホテルはエクセレンスという名のダウンタウンにあるホテル。エクセレンスと言う名前からはほど遠いレベルで、かつ、室内工事があり、日本の感覚では汚かったが、ロケーションは良かった。何か腹に入れておこうと思い、メインストリートをぶらり、すると、大雨が振り出し、急遽傘を購入。ジャンバーを持っていっていて良かったというくらいの気候。街全体は落ち着いた雰囲気で、第2次世界大戦で戦火にあわなかったため、古い町並みが残り、お城もあり、一度は訪ねたらという感じ。
9/19 ハイデルベルグ
午前はゆっくりし、午後からハイデルベルグ城にあるドイツ薬事博物館を見学に行く。熊薬ミュージアムを数百倍にしたような規模の資料の量と質。薬が古代ギリシャやローマで興り、ドイツにて発展していったことがよくわかった。展示物の中には、熊薬ミュージアムにあるものもあり、また、あらゆる自然界のものが薬として用いられていたこともよく理解できた。薬学を志している者は一度は訪ねる価値はある。その後、学会の会場であるEMBLに専用バスで向かう。早めに行って、ポスターを貼ってから、5時から特別講演がスタート。夜8時まであり、それから9時まで、会場にある生協のようなところで夕食。日本からは5ヶ所の研究機関から参加しており、知り合いの先生達と交流。そのまま、会場の最上階で飲み会で夜11時まで(といっても私は時差ぼけのため遠慮した)
ドイツくすり博物館
昔の薬局(壁には様々な薬品がある。グリチルリチンも)
蒸留装置(釜で炊く)
熊薬ミュージアムにもあるようなものが。
ハイデルベルグ城内の巨大ワイン樽
ハイデルベルク市内(ライン川に沿って)
ハイデルベルグ市は、お城があり、路面電車があり、熊本市と姉妹都市だが、それにしても、その交流を感じさせるものは見当たらなかった(熊本市の路面電車にはハイデルベルグ号があるのに)
9/20, 21 と朝9時から遅くまで講演とポスターセッション。本シンポのテーマは「Quality Control: From Molecules to Organelles」。genome, RNA, proteinまで、全てのQuality Controlがどのようになされているかの最先端の情報。特に、RNAに関する話は新鮮であった。タンパク質の翻訳時のメカニズムがさらに細かく明らかになってきていた。まだまだ分かっていなかったところもあったのだという感じ。我々の受理されたMol.Cellの論文を査読したよと声をかけてくれた知り合いの研究者がいた。褒めていただいたのはうれしい限りであった。このようなレベルの高い会に参加しておく意味は良い論文に受理してもらうためにも必要であることを再認識した。
EMBOの本部
EMBLの正面玄関
ちょっと勘違いもあり、21日の夜にはフランクフルトを出発。帰りは、ANAの飛行機であり、満席。しかし、機内サービス、特に映画やその他のメニューの多さには満足。22日の午後には成田に着き、福岡行きに乗り換え、再び、新幹線で夜遅くに我が家。ハードなスケジュールではあったが、得るものも多かった。今回は、学生と一緒ではなく、久々の一人旅。自分のことだけを意識しておけば良いが、ホテルの部屋で食べる夜食とビールが寂しかったーーー。