経歴
昭和58年3月 | 熊本大学薬学部卒業 |
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昭和60年3月 | 熊本大学大学院薬学研究科修士課程修了 |
昭和60年4月 | エーザイ株式会社筑波研究所・研究員 (昭和62年3月まで) |
昭和62年4月 | 熊本大学助手(薬学部) (平成9年5月まで) |
平成 4年7月 | 文部省在外研究員(米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部解剖学講座および心臓血管研究所)(平成6年4月末まで1年10ヶ月間) |
平成 9年6月 | 熊本大学助教授(薬学部)(平成13年3月まで3年10ヶ月間) |
平成13年4月 | 熊本大学教授(大学院薬学研究科)(組織換を経て、令和5年3月まで) |
平成14年11月 | 熊本大学学長特別補佐(研究担当)(平成21年3月まで、6年5ヶ月間) |
平成23年4月 | 熊本大学学長特別補佐(基金・同窓会担当) (平成25年3月まで2年間) |
平成23年4月 | 熊本大学薬学部附属創薬研究センター長 (平成27年3月まで) |
平成25年4月 | 熊本大学大学院薬学教育部 副薬学教育部長(平成27年3月まで) |
平成27年4月 | 熊本大学大学院薬学教育部長、薬学部長(令和3年3月まで) |
令和3年4月 | 熊本大学副学長(戦略、地方創生・地域連携、リカレント教育、基金・同窓会担当)(生命科学研究部 教授 兼任)(令和5年3月まで) |
令和4年4月 | 大学発ベンチャー”C-HAS Plus” 取締役 CSO (現在に至る) |
令和5年3月 | 熊本大学退職(客員教授として研究は継続) |
学会及び社会的活動
1.学会活動
日本薬理学会(昭和58年5月より会員、平成4年より評議員、平成24年6月より平成28年5月まで国際誌 Press Editor、令和2年より広報委員会委員および国際委員会委員、令和2年11月 日本薬理学会西南部会長、令和4年より理事)、その他、国内外の多くの学会会員として活動中。
2.社会的活動
熊本県健康サービス産業協議会理事(平成20年~令和3年)、同副会長[副部会長](平成24年~令和3年)、熊本県「くまもと健康志向型プロダクツ」認定審査会審査委員(平成22年~令和3年)、九州経済産業局 くまもと大学連携型起業家育成施設運営委員(平成22年~令和3年)、熊本県クロスイノベーション協議会副会長(令和3年~)など多数。
教育に関する業績
九州薬科学研究教育連合(熊大、九大、長大)の代表(平成29年〜令和3年)として、大学院生の合宿形式の教育システムを運営してきた。また、自ら主担当研究者として、平成25年「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」(6,847万円/3年間)、平成28年「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワーク推進プログラム」(8,408万円/3年間)を獲得するなどして、これまでに、合計30名以上の学生や若手研究者を海外派遣してきた。さらに、グローバルCOE運営委員やHIGOプログラム運営委員として、多くの大学院生の教育研究支援・人財育成を行ってきた。これまでの自身の研究室の博士号取得者は、コース学生だけでも約60名、多くの門下生を国内外の研究機関や大手企業に輩出してきた。
研究に関する業績
1.著書・論文
査読付き公表論文数 160報以上
- (1) Sato T, Sako Y, Sho M, Momohara M, Suico MA, Shuto T, Nishitoh H, Okiyoneda T, Kokame K, Kaneko M, Taura M, Miyata M, Chosa K, Koga T, Koga SM, Wada I, Kai H. STT3B-dependent posttranslational N-glycosylation as a novel surveillance system for secretory protein. Mol. Cell 47, 99-110 (2012) (IF:15.584) 表紙掲載
- (2) Fukuda R, Suico MA, Kai Y, Omachi K, Motomura K, Koga T, Komohara Y, Koyama K, Yokota T, Taura M, Shuto T, and Kai H. Podocyte p53 limits the severity of experimental Alport syndrome. J. Am. Soc. Nephrol. 27(1):144-157. (2016) (IF:9.274) 表紙掲載
- (3) Omachi K, Kamura M, Teramoto K, Kojima H, Yokota T, Kaseda S, Kuwazuru J, Fukuda R, Koyama K, Matsuyama S, Motomura K, Shuto T, Suico MA, Kai H. A split-luciferase-based trimer formation assay as a high-throughput screening platform for therapeutics in Alport syndrome, Cell Chem. Biol. 25(5):634-643 (2018) (IF:7.739) Previewsとしてハイライト
2.受賞等
- 熊本大学学長特別表彰(研究活動)11回受賞(平成19,20,22-24,26-令和元年度)
- Alport syndrome research foundation Award(研究費10万ドル)(平成28年)など
経営・管理運営に関する業績
平成14年より学長特別補佐(研究担当)として、崎元学長(平成14年〜平成21年)の下、全学研究体制や知財本部構築や大型研究費獲得戦略(21世紀COE、グローバルCOEなど)を企画し、さらに、平成22年より熊本大学イノベーション推進機構知的財産審査会委員長として、現在の知財管理の基礎を作った。平成23年4月より薬学部創薬研究センター長として、創薬研究支援体制を整備すると共に、学長特別補佐(基金・同窓会担当)として、寄付戦略や全学資産運用戦略を担当した。平成27年からは薬学部長として、薬草パーク構想の企画やキャンパス美化だけでなく、地元企業などの共同研究講座5件を設置し、組織対組織の産学連携体制を構築する共に、多くの海外大学と連携協定を締結してきた。令和3年より、地方創生、地域連携担当副学長として、地域未来人材養成塾の運営を支援し、県内外の自治体における様々な地域課題を解決してきた。
その他
文部科学省「イノベーション経営人材育成システム構築事業」の平成29年度大学トップマネジメント研修2期生として、カリフォルニア大学サンディエゴ校・シカゴ大学・シンガポール大学などにおける大学経営研修や上山隆大氏(内閣府総合科学技術・イノべーション会議 常勤議員)を始めとする公的組織の責任者・経営者からの指南を受けた。この研修により、日本および諸外国の大学改革の動向やマネジメントのあり方について理解すると同時に、大学経営とは何であるかなど日本における国立大学の役割や課題を通した大学マネジメントについて学んだ。また、平成28年度の地域科学技術実証拠点整備事業(文部科学省)の採択(約10億円)により産業イノベーションラボラトリーを新設し、平成29年度の文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」の採択(約10億円/5年間)により地球規模の研究プロジェクト「有用植物×創薬システムインテグレーション拠点推進事業」を展開してきた。この期間に、アカデミアとしては初めてのプロジェクトマネジメント体制(PMO)を導入した。平成29年、地元製薬企業の再興に重要な役割を果たした。令和元年には、外務省など、国内外の公的機関との密な連携実績の強みを活かして、第7回アフリカ開発会議のポストフォーラムイン熊本(実行委員長)を主催し、日英対訳のステートメントとして「クマモト提言2019」を国内外に発信した。この活動は、アンゴラでのワクチン事業展開、COVID-19ワクチンの国内導入など、日本に大きな成果を導いている。令和4年9月にも第8回アフリカ開発会議の特別シンポジウムも開催し、国内外から1000名以上が参加する国際的なイベントとして注目を集めた。