昨夜から今朝にかけて、投稿論文に関するメールが入っていました.2報受理、1報リバイスでした。1報はGo-yanの博士論文の一部の内容で、「MEF/ELF4 transactivation by E2F1 is inhibited by p53」です。ジャーナルは、Nucleic Acids Researchです。内容はE2F1によってMEFが転写活性化を受け、それをp53が抑制しているという極めてユニークな内容です.私が知る限り、熊薬初のNARで、私がUCSFにいた頃によく見ていたジャーナルでした.その当時はIFも4台だったように記憶していますが、今は、7.5になっています。昔は、プロモーターのクローニングだけの論文が多く、あまり面白くなかったようなイメージがあるジャーナルでした。Go-yanの博士論文の内容がMCBとNARとCancer Sci.に掲載されたということになります。すばらしいですね。 2報目の受理は、代謝内科のAraki教授、Kondo先生達とのコラボ論文で、「An Acylic Polyisoprenoid Derivative, Geranylgeranylacetone Protects Against Visceral Adiposity and Insulin Resistance in High Fat Fed Mice」です。ジャーナルは、Am.J.Physiol.-Endocrinology and Metabolismです。セルベックスをメタボや糖尿病の予防、治療に使えるのではという内容であり、セルベックス開発当初に胃潰瘍の臨床試験時において、代謝系に有用かという現場からの内々のデータがあったという情報をきっかけにスタートしたプロジェクトでしたので、本論文を基に、今後の臨床における有用性の検証試験が楽しみである。安全でマイルドな効果ということで、OTC分野での配合成分として期待できないだろうか?企業へのアピールを実施したい.
もう1報のリバイスはYano-kunのドクター論文に関わるバイオメトロノーム関連プロジェクトのものです.対応できる指摘ですので、早期に朗報が期待できます.今年度中にあと5報はいけるかなというラボの現況です.みんなで、こつこつ頑張っています。
昨日は、オープンキャンパスでした。約700名ほど薬学に集まったようです。暑い中、大変でした.