Physical medicine 関連で1報、アルポート関連で1報、論文が受理され、PubMedで公表されました。
Koga T, Shiraki N, Yano S, Suico MA, Morino-Koga S, Sato T, Shuto T, Kume S,
Kai H. Mild electrical stimulation with heat shock guides differentiation of
embryonic stem cells into Pdx1-expressing cells within the definitive endoderm.
BMC Biotechnol. 2017 Feb 15;17(1):14.
この論文は、長い年月がかかりました力作で、筆頭著者の古賀君が大変頑張りました。矢野君の博士論文の一部でもあり、粂先生、白木先生達との長年のコラボであります。膵β細胞を含めた内胚葉分化誘導研究を実施し、三胚葉決定後に刺激を行うと分化促進作用が得られるということ、微弱パルス電流と温熱併用刺激が内胚葉細胞集団中の膵前駆細胞の割合を顕著に増加させ、微弱パルス電流と温熱併用刺激は内胚葉細胞系譜に従った分化促進作用を有していること、さらに、activin 及び bFGF 共刺激と共に,微弱パルス電流と温熱併用刺激を行なうと膵前駆細胞への分化促進が顕著に認められたことを明らかにした論文です。
Omachi K, Miyakita R, Fukuda R, Kai Y, Suico MA, Yokota T, Kamura M, Shuto T,
Kai H. Long-term treatment with EGFR inhibitor erlotinib attenuates renal
inflammatory cytokines but not nephropathy in Alport syndrome mouse model. Clin
Exp Nephrol. 2017 Feb 8.
この論文は、D2大町君の最初の論文であります。EGFR阻害薬の長期処置ががアルポート症候群モデルマウスの腎炎を緩和するという内容です。これから、アルポート関連の論文は次々と出てきます。