軸索の伸長を制御する分子の同定に関する論文をMOMOちゃんが紹介した。今年の2月にNatureに掲載された論文。神経の発生時にTNF receptor superfamilyのひとつであるDR6からのシグナルがCaspase 6を活性化し、結果的に軸索の断片化などを誘発し、軸索が退縮するという。また、面白いことに、DR6のリガンドにアミロイドβ前駆体タンパク質のN末断片であることを示した。さらに、アミロイドβ前駆体タンパク質がcaspase 6により切断を受け,再びDR6のリガンドが生成される。まるで、アルツハイマー時の神経変性が徐々に進行していく際に関与する機構のようでもある。しかし、このような神経のdegeneration過程は神経の発生においては、きちんとした神経ネットワークを形成するために重要であるらしい。どう転ぶかは紙一重の精密な制御が我々の体の中で行なわれているようだ。
2009年9 月30日 (水)
2009年9 月24日 (木)
Exp. Cell Res.
Calreticulin positively regulates the expression and function of epithelial sodium channelというタイトルの論文がExp.Cell Res.に受理されました。Keiko-chanがKitamura先生の技術的指導を受けながら、修論としてまとめ、その後、論文として投稿するために、質を高めるとともに、その意義を強固にすることをchokoboが中心となって頑張った結果です。論文掲載までかなり時間がかかりましたが,総力戦でよく受理まで持っていけたと思います。Exp.Cell Res.は、昔から,いつも表紙がとてもきれいで、UCSF時代から憧れていたjournalの一つです。今日は、シルバーウィーク明けということでもあり、祝杯でもあげましょうか。。
投稿情報: 09:20 | 個別ページ
2009年9 月17日 (木)
新たな免疫制御薬?
Nature Med. 7月号の論文が今朝のセミナーを盛り上げた。従来のプロテアソームとは異なる、免疫プロテアソームというものがある。これは、主に,単球やリンパ球に存在するプロテアソームであり、非血球系の細胞でもIFN-gammaにより誘導されるという。臨床で抗ガン薬として用いられているプロテアソーム阻害薬にボルテゾミブがあるが、ボルテゾミブは炎症性サイトカインを抑制作用があることから関節リウマチのような慢性疾患への適用も考えられていた。しかし、慢性疾患に適用するには、副作用が強く、問題になるという。今回紹介された、米国の企業が開発したPR-957という薬は、免疫プロテアソームに対する選択性が極めて高く,また、興味深いことに、炎症性サイトカインの抑制機序にNFk-Bは関与していないという。本研究では,PR-957を静脈投与で試験しており,慢性疾患への適用を考えると、経口投与できる化合物かどうかの情報がほしいが、現在、最も有効とされるetanerceptよりも極めて即効性であり、実験的関節リウマチ症状を劇的に改善していることから、臨床試験の結果が待ち遠しい薬である。発表者のウッチーはチカラが付いて来たなあ。
>屋久島-番外編
大笑いした芸のオンパレード(誰か分からないようにしていますが、ーーー)
投稿情報: 20:08 | 個別ページ
2009年9 月16日 (水)
2009年9 月15日 (火)
サマーリトリートセミナー
9月3,4日にグローバルCOEのサマーリトリートセミナーがグリーンピア南阿蘇で開催され、本研究室のメンバーがほぼ全員参加してポスター発表を行なった。今回のセミナーには韓国のキョンヒ大学のSon教授と学生2名を招待した。Son教授のグループはSubstance Pに損傷治癒促進作用があることを示し,今年のNature Med.に発表している。人柄も良く大変素晴らしい研究者であった。セミナーが終了した二日目の午後に熊本は初めて言うので阿蘇観光に連れて行った。大変天気に恵まれ,素晴らしい景色を満喫できた。このような環境が身近にあることを本当に幸せに思った。韓国の学生から送って来た写真を掲載します。この後、熊本城にも足を延ばしたが、ちょっと疲れさせただけだったかもしれないと後悔した。ただ、改築した熊本城は私も初めてであったので,お客をそのままに夢中になって見学した。
投稿情報: 18:35 | 個別ページ
2009年9 月10日 (木)
屋久島からの生還ー序章ー
昨夜、みんな無事に熊本に帰ってきました。屋久島は期待以上に素晴らしいところでした。研究室旅行を大変満喫できました。天気にも恵まれ,屋久島連峰の全貌が太鼓岩からきれいに見ることができました。かなり幸運とのことでした。宿泊したロッジも食事、ロケーションとも素晴らしく、もう一度、訪ねたいと思います。幹事のM1が大変よく頑張っていました。感謝しています。皆が取った写真が集まり次第、随時、屋久島の旅の紹介もしていきたいと思います。心地よい筋肉痛を感じつつ、たまったメールを処理しています。リフレッシュ!
投稿情報: 09:55 | 個別ページ
2009年9 月 1日 (火)
研究室旅行ー屋久島ー
OBの皆さんへ。今年の研究室旅行は9月7、8、9日で、屋久島に行きます。私の研究室旅行歴25年にして初めての場所です。世界遺産ですので、大変楽しみです。幹事のM1が頑張って作成してくれましたスケジュールの縮小版を添付してみました。今日から、4年生達が恒例の出し物の準備に入るようです。昨年の女装や女王様は面白かったです。今年も楽しみです。
出発は、早朝ですので、遅れないように、前日の夜から飲みかジャラジャラでしょうか?
kai.pdfをダウンロード
1.2MBですが、開くのに少し時間がかかるかもしれません。大元のスケジュール冊子は写真満載の20MB以上でしたので、残念ながら縮小版でしかここにアップできませんでした。
投稿情報: 10:18 | 個別ページ