Cell 3月号から。Yu-kaちゃんのプレゼン。慢性的な痛みは情動(心の持ちようも含む)により感じる程度が異なることはよく知られている。空腹というストレスが生体リズムを始め、慢性的な炎症の抑制などに影響することがわかってきている。本論文では、痛みと空腹の連関に関する中枢神経のメカニズムを解明したものである。空腹は、AgPR(アグーチ関連タンパク質)-PBN(傍小脳脚核)ニューロンの活性化によるNPY(ニューロペプチドY)の分泌増加を促して、炎症性疼痛および痛みに伴う不快感を選択的に抑制することを明らかにしている。この知見は、新たな疼痛管理において、重要な意味を持っているかもしれない。