2023年2 月26日 (日)
ヨハネス・フェルメールヨハネス・フェルメール
フェルメールは、同じオランダのレンブラント、イタリアのカラヴァッジョ、フランドルのルーベンス、スペインのベラスケスなどとともに、バロック絵画を代表する画家の1人である。また、レンブラントやハルスと並ぶ17世紀オランダ黄金時代の代表画家である。生涯のほとんどを故郷デルフトで過ごした。最も初期の作品の一つ『マリアとマルタの家のキリスト』(1654年-55年頃)に見られるように、彼は初め物語画家として出発したが、やがて1656年の年記のある『取り持ち女』の頃から風俗画家へと転向していく。現存する作品点数は、研究者によって異同はあるものの、32から37点と少ない。このほか記録にのみ残っている作品が少なくとも10点はある (ウィキペディアより)。
素人向けの私なりのフェルメールの絵画の鑑賞法:
1)画中画 (絵の中に絵や地図などを描き、その場面や雰囲気を暗に描写)
2)光の魔術師 (光の描写が見事。白いドット(点描写)をうまく使う)
3)絵の左上からの淡い日差しが優しい雰囲気を表現
4)楽器の存在(楽器は恋愛を表すとも言う)
5)ワインの存在(ワイングラスやボトルが描かれているのは、深い男女関係を表すとも言う)
6)鮮やかな青(フェルメールブルーとも呼ばれる。天然ではアフガンスタンの鉱石ラピスラズリに含まれるウルトラマリンという顔料に由来する高価な絵具。義母が裕福なおかげで使用できたとか)
7)日常生活を描出し、手前にカーテンを描いたり、隣の部屋から見ているように描くことで、日常生活を覗き見ているような感覚に。(儲けるために教会や王室、貴族のために絵を描く必要はなかったため日常を好きなように描いた)
8)一生に描いた絵の数は少ない(全37作品とも言われるが、この中には、本人が描いていないという作品もある可能性も)
9)15秒間の動きを描出(動いた瞬間を描いているように見える絵も)
10)黒目に白の点を乗せたことで、目が生きて、どこから絵を観てもこちらを見ているように見える。
11)当時の科学的な技法を取り入れている(描画の参考とするためカメラ・オブスクラを用いていたという説がある。また、カメラの絞りを絞ると1点に焦点が合い、周りがボケるような描写も)
12)遠近法の活用も絶妙
などなどを意識して鑑賞するだけでも楽しくなる。