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2019年7 月 4日 (木)

なぜ微小な細胞のダメージでは炎症は起こらないのか

なぜ微小な細胞のダメージでは炎症は起こらないのか

Cell 4月号から。Sanくんのプレゼン。Harucanの座長。怪我をした時には、好中球が集積し、炎症を起こしつつ、マクロファージによる貪食が起こり、修復されていることは知られている。しかし、微小な細胞のダメージは炎症は起こらずに、修復していく。微小な細胞のダメージに対して、なぜ、好中球は集積してこないのだろうか。この答えを導いたのが本日のセミナーの内容。シングルセルレベルでのダメージが起こると、細胞内からATPやAGEsなどが遊離してくる。それを、近傍にある組織常在性マクロファージが認識し、そのダメージ細胞を取り囲む(クローク)。その結果、好中球の集積が抑制され、過剰な炎症反応も起こることはないという。全身の組織で同様なことが起こっているという。例えば、適度な筋トレをすると、筋肉に微細なダメージを受けても炎症反応は起こること無く、修復されつつ、筋肉量の増加に繋がっているのではないかという。

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