2016年7 月 1日 (金)
アグロメディシン開発共同研究講座スタートアグロメディシン開発共同研究講座スタート
農業事業体「アクアグリーンくまもと」とアグロメディシン開発共同研究講座を共同で設置―新たな農業の幕開けを目指して―
このたび、熊本大学薬学部に対して、地元農業事業体「アクアグリーンくまもと」(運営会社:河合興産(株))より共同研究の申込があり、「アグロメディシン開発共同研究講座」を設置し、薬学と農学の連携により、消費者の健康と安全のため、科学的根拠に基づく健康向上を目指す新概念である「アグロメディシンTM」(農と医薬の融合)を共同で推進していくこととなりました。
今回の連携により、熊本大学薬学部、薬学部附属薬用資源エコフロンティアセンターとアクアグリーンくまもとは、地域に古くから根ざしてきた在来品種(ひご野菜を含む)を掘り起こし、新しい水耕栽培技術の確立を目指します。また、科学的に在来品種の機能性を調査・立証し、その結果を周知することを通じて、新たな消費者ニーズを生み出すことを目指します。
研究代表者である薬用資源エコフロンティアセンター長の渡邊高志教授は、国内外の多くの有用植物品種を収集してきており、その研究成果・知見を最大限に本共同研究講座で活用します。将来的には「アグロメディシンTM」を冠した、機能性食品の販売に繋がることを期待しております。
熊本大学薬学部としては、本共同研究講座の設置に伴い、医薬の原料として用いる植物を体系化する薬用植物学分野の研究・教育を発展させることが可能となり、将来を担う国際性豊かな研究者を社会に送り出すことが期待されます。
現在、薬学部が推進している街角のオアシス薬用植物園・薬草パークを目指す「薬草パーク」とタイアップしながら、「アグロメディシンTM」の普及を行い、国民の健康寿命増進の一助となるよう努めてまいります。