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2016年6 月30日 (木)

妊娠初期のウイルス感染と自閉症

妊娠初期のウイルス感染と自閉症

Science 1月号。Teramonのプレゼン。マウスでの研究成果であるが、妊娠初期にウイルス感染すると母親由来のIL17aが胎児の脳に影響し、自閉症様の症状を示すようになるということを明らかにした論文。ウイルス感染の代わりにPoly (I:C)を投与している。最終的にanti-IL17a抗体を投与すると自閉症の症状が起こらなかったという。これまで、臨床的には、自閉症の子供の血清中ではIL-17aが過剰に産生されていること、自閉症においてIL17Aのコピー数が増加していること、妊婦のウイルス感染が胎児の自閉症リスクを増加させることなどの報告がある。自己免疫疾患の一つとして捉える説もあるという。妊娠初期のウイルス感染リスクを無くすのが重要であるが、自閉症を病気として捉えるのではなく、受け入れることがより大切なのだと思う。多くの有名な芸術家の多くは自閉症であるという話もある。人類は多様であることが社会にとって重要なことであり、最大の特徴であると思う。近い将来、ロボットが社会活動するのが当たり前になるだろう。それでも、人類は多様であることを守り続ければ、常にロボットの上に立つことが可能であろう。多様を受け入れて初めて進化する。多様であるからこそ進化する。昨今の教育システムのパターン化は、均質化は、将来の日本にとってプラスにならないのではないか。

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