2016年4 月19日 (火)
感謝:備忘録感謝:備忘録
余震が明らかに静まった感がある。ただ不気味でもある。阿蘇、大分へと震源が移動していることも気になる。外に出てキャンパスを見て回った。少し冷え込むが東北の時に比べたらかなりましだろう。ただ、車中泊の健康状態も気になる。エコノミー症候群が原因で3名重体とのニュースもあった。この避難所は、昨夕から運営を市と住民中心にやってもらうことにした。避難している学生によるボランティアに期待しないように伝えた。実家への帰省などで、人数が減っていることもあり負担も増える。またその心身のケアも必要である。蕃滋館食堂も火曜日から避難所としては閉鎖し、体育館だけに集約してもらうことにした。集約した方が、熊本市役所からの運営スタッフ(2名)もやりやすいと思ったからである。落ち着いてくると問題も起きてきた。盗難、不審者侵入などである(携帯充電スペースでの携帯の盗難対策も必要)。大学の研究棟に入ってくる可能性もあり、大学としても対策が必要である。昨夜は、避難している学生を含め、関係者に注意喚起をした。避難者の心身のケアも増えてくる。昨夕に、大学としての今後の対策について学長関連の会議があった。授業は5月9日開始となった。一方で、それまでに被害状況のチェックなど研究教育の早期復活のための対応も必要となった。職員も被災者でもあり、色々と大変な中、もう前進しないといけないのは本当に辛いと思う(私も南阿蘇に母と妹がいる。本人達は気丈に頑張っているようだが)。他のキャンパスも色々と被害が大きいようであるが、SNSでの被害写真(場所が特定できるもの)の拡散はしないようにとのことであった。市内でも空き巣の被害が出ていると聞く。善かれと思ったことが悪用される情報提供にならないように注意しなければならない。そういうことにならないように、このブログでも情報提供を慎重にしているつもりである。
多くの方々から支援の申し込みがあっている。有り難い。長崎から運転してやってきた熊薬OBからの食料は、避難している学生達に渡した。昨夜遅くに持って来られた地元企業からの支援の、水耕栽培した多くの新鮮野菜も学生に渡した。これまでの共同研究等のおつきあいがこういう形で活かされるとは。色々なところから、支援物資の郵送の打診もあっているが、大学では、保管スペースやその保存、賞味期限などの管理は個々に任せているので、折角の支援も無駄になってしまわないようにしないといけない。今、卒業生など、知り合いからの有り難い支援の問い合わせに対しては、こちらが必要になったら遠慮なくお願いするからという返事をしている。
外では消防のサイレンの音が。電気が復帰すると火事が発生したりするので注意が必要である。とにかく、被災した人や避難している人たちが少しでも早く平常に戻れることを祈りたい。明日、部局内の教職員を集めて対策会議を行なう。一歩ずつ、確実に、やれることから。時期が来たら、益城や南阿蘇、甲佐などから、色々とボランティア要請があるだろう。今は、自衛隊等の救助活動や2次災害にならないためにも慎重に行動しないといけない。薬学部キャンパスへの自衛隊の炊き出しは無くなったようである。もっと必要とされているところに行くのだろう。
古くからの親友の先生から、今回のような災害において参考になる情報を頂いたので共有します。万が一、何かあったときに参考になると思う。このような内容こそ、大学の教養の必修科目にしても良いのではと思う。