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2015年7 月22日 (水)

神経活動の活性化がグリオーマを悪化させる

神経活動の活性化がグリオーマを悪化させる

Cell 5月号から。マルちゃんのプレゼン。神経の活性化がNeuroligin-3という膜タンパク質の遊離を促し、遊離したNeuroligin-3がグリオーマの増殖を促進することを明らかにした論文。これまで、神経の活性化がオリゴデンドログリア細胞および神経前駆細胞に対して強力な細胞分裂促進作用を示すことが明らかになっていた。さらにこれらの細胞がグリオーマの起源になっている可能性があることも報告されていた。本論文は、光受容タンパク質を神経に発現するグリオーマモデルマウスにおいて、光によって神経を活性化すると、グリオーマが悪化するという結果を基に、神経由来の分子を探索し、Neuroligin-3を同定した。この増殖に関わる下流の分子はPI3K-Akt-FOSだという。Neuroligin-3は自閉症とも関与しているという。ストレス社会で神経が常に興奮状態にあるとグリオーマが悪化しやすく、一方、大自然の中で暮らしている人たちは、グリオーマが悪化しにくいなどの情報があると面白いかもしれない。

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