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2015年6 月10日 (水)

シスプラチン耐性がんにTGF-βシグナルが関与

シスプラチン耐性がんにTGF-βシグナルが関与

Cell 2月号から。Wakkyのプレゼン。がん組織は不均一な性質を持ったがん細胞の集団からなり、また、その起源は、がん幹細胞である。今回の論文は、TGF-βががんの悪化にあるいは抗がん剤耐性、再発にどのように関与しているかを明らかにした。TGF-β応答性のがん幹細胞と非応答性のがん幹細胞があり、応答性のがん幹細胞においては、酸化還元関連分子およびグルタチオン代謝関連分子の発現が顕著に上昇しているという。このシグナルの上流には、p21-NRF2系が活性化されることが関与していることがわかった。がん幹細胞におけるグルタチオン代謝の活性化は、シスプラチンの不活性化を促し、抗シスプラチン耐性を示すという。TGF-β阻害薬との併用療法もひとつの選択肢らしいが。。

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