2015年6 月12日 (金)
新たな肺がん治療薬か新たな肺がん治療薬か
Cancer Cellの6月号から。Okita君のプレゼン。ガン治療に有効なBCL2-BH4ドメイン選択的アンタゴニストBDA-366を化合物スクリーニングにより同定し、そのBDA-366は既存の抗がん剤の問題点をも克服できる極めて有用性の高い治療薬になりうることを示した論文。mTOR阻害薬は抗がん薬として有効ではあるが、BCL2の発現を上げるために耐性が生じる。しかし、mTOR阻害薬にBDA-366を併用すると、より強力な抗がん活性を示すことができ、かつ、正常細胞には影響を全く与えないということで、副作用がない抗がん薬として期待される可能性を示している。