PAGE TOP

2015年1 月13日 (火)

抗糖尿病および抗炎症作用を有する新たな内因性脂質の発見

抗糖尿病および抗炎症作用を有する新たな内因性脂質の発見

Cellの10月号から。B3のNakashima君のプレゼン。GLUT4を介して脂肪細胞に取り込まれたグルコースはChERBPという転写因子を活性化し、脂肪酸合成を促進することは知られていた。GLUT4の脂肪細胞特異的高発現マウスにおいて、高発現してくる新規の内因性脂質PAHSA (e.g. palmitic-acid-9-hydroxy-stearic-acid, 9-PAHSA) があり、GPR120の内因性リガンドとして作用し、抗糖尿病や抗炎症作用を示すことが明らかにされた。特に、パルミチン酸とヒドロキシステアリン酸がエステル結合したものが大きく関与しているらしい。PAHSAはインスリン抵抗性のヒトの血清や脂肪組織でも低下しているという(ヒトのデータとしては相関性が高い)。また、経口投与でも有効であることから創薬の観点からも興味深い。これまで知られていたオメガ3の脂肪酸と作用強度はどのくらい異なるのだろうか?今回の経口投与量は30-45mg/kgであった。食品中にも含有されているPAHSAであるが、量的には少ないように思う。

 

 

 

 

ご意見メール
clear_both