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2013年12 月24日 (火)

アトランタからニューオーリンズへ

アトランタからニューオーリンズへ

11日に出発し、シカゴ経由で、アトランタへ。夜の8時前に到着。マツケンの出迎えでホテルに直行。ホテルのレストランで夕食。

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次の日の午前に、朝食を取った後、ジョージア州立大学へ。来年の1月より、バイオメディカル研究所が新設され、そこの所長にジェンドンが就任することに。今回は、今年から熊本大学の生命系とジョージア州立大学が提携することになったことから、表敬訪問を兼ねた、熊薬学生によるミニシンポジウムを開催し、参加学生たちによる英語での午前から午後2時までプレゼン。

Li lab & Dr. Kai's lab

C3I-13

 

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午後2時から私とジェンドンはジョージア州立大学の副学長に表敬訪問と今後の連携のあり方についてdiscussionをしに、副学長室を訪ねた。現在、ジョージア州立大学は多くの新しい建物が増設され、大きく成長中。今回のバイオメディカル研究所はエモリー大学から優秀な人材を引き抜くという。

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その後、皆で、CNNの本社を見学。世界トップのテレビ局の裏側を学ぶ。その後、学生たちは、コカコーラ本社にあるミュージアムに。私は、大学に戻って、ジェンドンとdiscussion。

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その後、皆で、恒例になったおいしい中華料理の接待を受ける。ホテルに帰った後、次の日の朝が早いため、就寝。朝からマツケンが迎えにくる。一緒に空港に向かい、朝早い便のニューオーリンズ行きのデルタ航空に乗る。到着した土曜日のニューオーリンズは生温い空気。空港から、ダウンタウンのホテルまで、タクシーで。一人14ドル。ホテルでチェックイン後、皆で街を散策。

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フレンチクオーターやバーボンストリートを。以前より治安が良くなっている感じ。街も以前よりきれいであるし、道路やビルの工事も盛ん。雰囲気が以前と異なる。また、ジャズではなく、ロック演奏が多かったのにも変化を感じた。

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夕方から学会会場へ。講演を聴きにいく。

ASCBの今回の目玉は今年のノーベル賞受賞者の2名による講演。それぞれにユニークな話で大変楽しく拝聴した。 学会の前にアトランタを訪ねたため時差ぼけも軽く、講演に集中できた。学生たちもアトランタのミニシンポジウムで英語でのプレゼンをやっていたため、ポスターでの説明もスムースにいったという。

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帰りに私が大きなトラブル。前夜、朝早くを起きるのが自信無く、1時間ほどの睡眠で、ロビーでメール等の送信をした。そして、午前5時のタクシーに乗った。荷物をトランクにのせる時にドライバーがラフなため、コンピューターをボストンバッグから出したが、トランクが一杯のため、私だけボストンバッグを持って、最後部座席に。そして、事件が起こった。後部座席のスペースを作るためにボストンバッグを膝の上に。そして、空港に到着後、タクシーを降りて、暗い後部座席に忘れ物がないことを外から確認し、頭はタクシー代をチップ込みで払うことばかりを考えて、支払いをする。アメリカン航空のチェックインをし、そのまま、セキュリティチェックに並び、ボストンバッグからコンピューターを出そうとしたら、無い。ショックが大きかった。学生たちにはそのまま中に入らせて、私は、空港のカウンターロビーに向かう。当然、ソファー等にはなく、タクシーの暗かった後部座席にあるという確信があった。頭がボーとしていたので、出る時に窓際に置き忘れてしまったのだ。タクシーの名前もわからない。瞬時に様々なことが頭を駆け巡った。結論は、約40分後に無事戻って来た。どう対処したのか、今後のためにも紹介したい。まず、客がほとんどいない航空会社のカウンターに行き、まず助けを求めた。コンピューターをタクシーに忘れたこと、泊まっていたホテルからタクシーに乗ったこと、ホテルのフロントに聞けばタクシー会社がわかるかもしれないこと、大変大事なコンピューターであることを伝えた。親切にもカウンターの外にいた大きな女性が理解してくれ、まずは、カウンター内にいる係に泊まったホテルの電話番号を調べてもらう(チェックアウトの際、ホテルの詳細を捨てて来たのでわからない)。どうにか探すことができ、ホテルのフロントに電話をする。親切なフロント係が一度電話を切り、外で待っているタクシーに聞きにいく(こちらの携帯の電話番号を伝える。タクシー会社は違っても、仲間同士の連絡が取れているらしい)。その後、フロントから電話。我々が乗って来たタクシーがわかり、コンピューターが後部座席にあったという。そして、その航空会社のカウンターがある建物の外で待っているようにという。思わず、その親切な女性と抱き合って喜んだ。私の手が回るかどうかの大きさだったが、大変親切で明るい女性だった。約20分ほど外で待つとタクシーがやってきた。受け取り、100ドルのチップを渡す(その価値から判断すると少ないのだが、手持ちにそれだけしかなかった)。それからセキュリティーチェックに向かうと、先ほどに比べて、客がかなり増えており、中に入るのに時間がかかりそうであったため、近くの係員にすでにパスポートチェックを済ませていること、パソコンをタクシーに忘れて外に出て来たことを伝えると親切にもプレミア客のラインに案内してくれた(言ってみるものだ)。そして、無事、皆と合流。日本に帰る航空便を遅らせようかとも考えたくらいだったが、すべてうまくいった。

 

  今回の教訓:眠っていなかったり、時差ぼけの時は、かなり慎重に忘れ物チェックをすること、タクシーの料金を払った後、必ずレシートをもらうこと(電話番号が書いてある)、チップをケチらないこと(親切にも戻って来てくれた)、コンピューターのバックアップをマメに取っておくこと、パソコンケースは黒ではなく、暗くても目立つものにすること、周りの学生のことより、自分のことにまず気を使うこと(慣れによる油断禁物)

 

その他の様子。

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 最終日、学会が終了後、ミシシッピー川のクルージング

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船内でのジャズ演奏

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ポカポカで、せっかくの眺めも見ることも無く、眠っている二人

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ミシシッピーにかかる大きな橋

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最後に、来月からアトランタラボに留学する松真に用意されたベンチと机。

今日は、クリスマスイブですね。

 

 

  ところで、帰国直後に、大変不幸な知らせが。

今年、定年退職したばかりの城戸先生が、21日(土)の午後2時過ぎに他界された。動脈解離による失血死とか。そのまま仮通夜に行き、大学関係者、卒業生などへ、通夜や葬儀の日時の連絡の段取り。日曜日は通夜、月曜日は葬儀と葬儀委員長のように駆け回っていた。城戸先生には、学生の頃から良くお世話になり、まるで学生にfusionしているような先生であった。私が教員になってからも親友のごとく大変近しくさせていただいていた。ここ数年は、阿蘇の土の中の有効成分の同定のプロジェクトを共同でやり、ほんの先週、同定でき、今週、打ち合わせの予定をしていた。しかし、18日(水)の夜に急変し、自ら救急車を呼び、大手術のかいもなく旅立たれてしまった。この成分をぜひとも何らかの形にして世の中に出すことを決意した。城戸先生に因んだ命名をして。城戸先生は定年後も自ら試験管を毎日振り続けていた。そして、最後まで、学生にたらふく昼飯を食べさせ、本当の親以上に温かく学生を見守っていた。

  城戸先生、最後に新たな物質を見つけて旅立つとは、あまりにも格好良すぎ。城戸先生、あの世でも天国の土から新たな物質の発見をしていくのだろうな。タバコを吸っていなければ、もっと長生きできたのだろうな。でも、これも城戸先生らしい人生だから。城戸先生、さようなら。

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