PAGE TOP

2012年11 月16日 (金)

群馬にて

群馬にて

水曜日の夕方に群馬大医学部の生体調節研究所で講演をした。昨年、教授に就任した徳永先生のご招待ということで、私としては徳永先生の教授就任のお祝いもと思い、前橋に向った。今回は、飛行機での移動と比較して、実質的に1時間半ほどしか違わないし、経費も1万円程、安いということで新幹線を利用してみた(飛行機で群馬のホテルとのパックはない)。また、新幹線は指定席の窓側だったのでコンセントを使えることから「動く教授室」ともなり、仕事もできた。飛行機の場合は、移動中も、コンピュータ広げて、文献広げてなどほとんどできない。また、長時間、同じ姿勢を保つため疲れるだろうから、遠歩でも活躍したランニング用上下スパッツをスーツの下に装着した。実際やってみたら、実に仕事が捗る。疲れたら外の景色(岐阜辺りの紅葉はきれいだった)を楽しみながら駅弁を食らう。行きは新大阪と東京での乗り継ぎであったが、数分の乗り継ぎ時間で無駄が無い。興味深かったのは、高崎から前橋までの両毛線の電車。ドアが手動であった。無駄なドアの開閉をできるだけ減らせば、室内の冷暖房の効率を上げることにもなる。からっ風や猛暑で有名なところならではの対策にも思えた。群馬大学は初めてであった。研究所内の施設、スペースが新しく整然とした雰囲気であった。大学院生の受け入れが少ないようでもあるが、研究に集中できる環境であった。徳永先生と名刺交換ではなくリプリント交換をし、しばし歓談し、5時からの講演に向った。基礎系の先生方向けにバイオメトロノーム関連の研究成果を紹介するのはかなり久しぶりであった。どういうリスポンスを示すのかも興味があった。バイオメトロノームを個人で購入できるのかなど、概ね楽しみ、興味を持ってもらえたようだった。その後は、前橋の夜を案内してもらった。次の日も出張で忙しい徳永先生に大変御世話になった。徳永先生とは、十数年前の特定領域の班会議での出会いから親交を深め、いつも気にかけてもらっていた尊敬する現役研究者(今でもデータを自分で量産している。数年前もNatureの第1著者)である。平家の伝説が残る、奄美出身と椎葉出身という、平家の落人教授同士が数百年の年月を超えて酒を酌み交わした、赤城山の麓にてーー。

 

写真1
徳永先生の教授室にて

ご意見メール
clear_both