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2012年11 月20日 (火)

PPARγを介した血圧調節メカ

PPARγを介した血圧調節メカ

Cell Metabolismの10月号からYukiちゃんの紹介。チアゾリジン系抗糖尿病薬はPPARγを介してインスリン抵抗性を改善する。副作用としては全身性の浮腫や体重増加がある。以前、自然発症型高血圧ラットにPPARγアゴニストであるピオグリタゾンを投与すると収縮期血圧の低下と共にRhoA/Rho-kinase活性が低下することが分かっていた。今回の論文で明らかになったことは、PPARγに変異があるとCullin-3というプロテアソーム分解に関わる分子がタンパク質レベルで減少するとともにそれに関連するRhoBTB1という分子の遺伝子発現も抑制される。その結果、Cullin-3/RhoBTB1はRhoAの分解に関わっていることから、PPARγのアゴニストによるRhoA/Rho-kinase活性低下はCullin-3系の活性化によることが明らかになった。Cullin-3の変異があると90%の人が高血圧であるという。現在まで、Rho-kinase inhibitorは脳血管攣縮、肺高血圧症、緑内障に対して開発されている。PPARγアゴニストを点眼したら緑内障に対して有効なのであろうか?
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