2012年6 月 5日 (火)
だらだら夜食、食っちゃ寝は病気のもとだらだら夜食、食っちゃ寝は病気のもと
Cell Metabolismの最新号からIhorinの紹介。カロリー制限すること無く、「いつ食べる」を調節することで肥満が解消されるという話。体には、約24時間周期のリズムの自律的代謝サイクルが存在し、時計遺伝子によって調節されていることは、時計遺伝子の欠損マウスが糖代謝異常、脂質代謝異常になることからも証明されている。この論文では、マウスの活動時間のみ餌を与えた場合と1日中餌を食べれる状況にした場合で比較し、カロリー制限をすることなく、摂取時間の制限で充分効果があったということが示されている。面白いのは、摂取時間を制限した結果、時計遺伝子の発現変動の振幅が大きくなったということ。夜7時以降は食べない方が良いということの科学的根拠であり、朝ご飯をしっかりとって、夕ご飯は軽めにが一番良いのでしょう。規則正しい食生活が一番の健康のもと。昔、夕方6時には夕飯を食べ、テレビも9時までで早めに寝るというのが一般的な生活。もっと昔の電灯が無い時代は言わずもがな。しかし、高度成長期以降は、ネオンが赤々とした町に繰り出し、遅くまで飲食したり、深夜までテレビをだらだらと見ながらスナックを食べるという生活。それが生活習慣病の根本であることは疑う余地はないだろう。
最高の薬は、「早寝、早起き、朝がっつり、昼普通、夕腹八分。昼はしっかり活動し、夜は熟睡」ですね。天気のいい日は家でゴロゴロしているのであったら、食事時間を制限しても意味が無い。また、朝しっかり食べることにより、午前中の授業で眠ることもなくなる。
「時計遺伝子の発現変動を大きくすることを意識した生活=生活習慣病の妙薬」