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2010年6 月10日 (木)

MRIとガン診断プローブ

MRIとガン診断プローブ

 今朝は、Miki-chanの初ゼミ。臨床検査の道から研究の道にチャレンジし、一生懸命、頑張っている。今年、薬学部に入った7テスラの動物MRIを活用した研究をMiki-chanが実施するが、この経験は将来の臨床検査の現場でも活かされると期待している。それを受けて、今回、紹介した論文(PNAS 2010, 3月号) は、ガンに多く発現するメタロプロテアーゼで活性化され、かつ、カチオニックペプチドにデンドリマーを付け、それに、MRI用のガドリニウムとin vivo蛍光イメージング用のCy5を多く結合させたガン選択性高感度デュアルプローブを作成し、その有用性を証明したものである。これが実用化したならば、まず、デュアルプローブを静注し、MRIでガンの位置等の確認した後、手術で患部を曝し、蛍光を励起しながら、光るガン細胞を200μm以下のレベルで摘出し、光る細胞が見えなくなった状態で、縫合し、もう一度、 MRIで確認するというような手術が行なわれていくのかもしれない。

 

 梅雨入りはまだまだ。こんなに遅いのは珍しい。いよいよワールドカップ開幕ですね。どのような番狂わせが起こるかが楽しみです。寝不足の毎日か。

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