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2010年3 月24日 (水)

研究室謝恩会

研究室謝恩会

 研究室謝恩会が昨日行なわれました.旅立つ、あるいは進学する面々が挨拶をしました。感動し、涙を流し、とても良い雰囲気でした.先輩から後輩へと「熱い思い」が確実に引き継がれていったように思いました.このようにして伝統というものが構築・継承されていくのでしょう.また、2次会は例のごとくカラオケで大変盛り上がりました.大声を出すのは良いストレス解消になりますね。来年度の新入室メンバーも加わりましたが、その雰囲気に圧倒されていたようでした。卒業生からの研究室への記念品は最新鋭大型ペーパーカッターでした。ポスター作成の時に活用できます。有り難うございました.

 昨日の午前中は、研究室恒例の修論の英語発表会でした。ついでに、アメリカに旅立つミヤッチにもドク論の内容を英語で発表してもらいました.研究室に入室した頃の様子を思い浮かべながら発表を聞いていました.成長していく仲間を見るのは大変嬉しいですね.ドクターに進学するタカシとケンちゃん、三年後にはどうなっていくのか楽しみです.エリちゃんも新たな職場で新しいタイプの薬剤師として活躍してくれるでしょう。ミヤッチの質疑応答も見事でした。

 先週、大阪での薬理学会に参加し、今回は特に循環器系のシンポを重点的に聞いてきました。循環器系作用薬研究の進展について様々な観点から分析ができました。また、学会、中日の夜は、小野薬品の先輩の音頭で、熊薬の集まりがありました。熊薬の先輩達の母校に対する深い愛情を感じることができました。在学している学生にとっては、熊薬は、社会に旅立つための単なる通過点という程度のものと捉えがちになるかと思いますが,そうではなく、卒業していった多くの先輩達が社会的に活躍するなど、長年に渡り、造り上げてきた熊薬の「伝統」の恩恵に与っているというふうに思うべきでしょう.他大学、他学部にはないオリジナルの校風が熊薬にはあります。その校風は、薬学だけの独立キャンパスであり、かつ、どの世代でも共通の話題である、記念館という独特な交流の場が、世代を超えて築き上げられた大家族的な人間関係によるのでしょう。先日の熊薬同窓会の役員会において、熊薬の現役若手教員をサポートする「1-10千人会」の寄付金が、遂に、当初、目標にしていた1億円を超えたとの報告があった。熊薬の卒業生1人が約10年間かけて10万円を寄付し,その人たちが1000人集まれば、1億円の研究補助金ができるという先輩方のアイデアであった.これまで、熊薬出身あるいは熊薬に勤務する若手教員が、毎年3−5名、50万円ずつ研究支援を受けてきた。この50万円には、OBの様々な思いが込められている。10万円完納したOBの数名は、完納した年に、熊薬キャンパスにおける、感謝状の贈呈式と交流会に出席し,研究費を受領した若手教員達との交流を持つ。例年、70歳を超えた完納者のOBが来熊され、交流会におけるその大先輩達のご挨拶に、深いクマヤク愛を感じる.「今の私があるのは熊薬のおかげである」と。3億円という宮本記念館もOBの宮本様の同様なご遺志による。「伝統」とは、「それまでの歴史の中で形成されて来た種々の形態の中から、特に重んじて次世代に継承すべきものに対する精神的な立場を指す。(Wikipedia)」と言う意味もあります。熊薬にいる現教員の大きな役割は、この伝統を継承するために、愛情を持った研究教育をさらに深化・発展させ、将来、「今の私があるのは熊薬のおかげである」と思ってくれる学生を如何に多く輩出していくことであろう。大学に一番求められているのは、社会ですぐに通用する人材ではなく、熱い気持ちと大きな夢をもつ人材の育成であり、そのために、(基礎)研究に基づいた教育が重要だろう。研究は、いつもうまく行くとはかぎらず、うまく行っている時よりも、思うようにうまく行かない時にどうやって壁を乗り越えるかの思考力と行動力の修得が重要で、今後の人生において、極めて有用な経験(教育)となる。

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