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2009年7 月 1日 (水)

インスリン分泌制御と還暦祝い

インスリン分泌制御と還暦祝い

p38 MAPKが糖尿病病態に関わる可能性については今までも報告があったが、創薬生命薬科学科3年生のオカッピがうまくプレゼンしたCellの内容は、p38の中でも膵臓β細胞に存在するp38デルタが、インシュリン分泌促進やβ細胞の保護に関わるprotein kinase Dを抑制していることを明らかにしたもの.p38デルタのノックアウトマウス、shRNA, PKD inhibitorを用いてきれいに証明していたが,Fig.7で示した、p38デルタのノックアウトマウスを用いてのストレプトゾトシン誘発糖尿病の実験においてヘテロマウスのデータがほしかった。ただ、discussionの最後に述べているように、インスリン分泌を促すスルフォニルウレア系の抗糖尿病薬は最終的にはβ細胞のfailureを起こしてしまうらしい(Aston-Mourney K. et al., Diabetologia, 2008, Too much of a good thing: why it is bad to stimulate the beta cell to secrete insulin)ので、インスリン分泌を促し、かつ、β細胞を保護するというp38デルターPKD経路をターゲットにする抗糖尿病薬は極めて有用であろうとのこと。オカッピは初ゼミにしては、質疑において冷静に対応していましたscissors


ところで、30年以上も薬学部の学生たちの腹を満たし、悩みサポートをし、息抜きの場を提供して頂いている「ラガー」のマスターとママさんが、今年、還暦を迎えました。そこで、平均年齢が比較的高い有志でお祝い会を先週の土曜日に熊本テルサで行ないました.約25名が集まり、90分間の飲み食い放題を楽しみました.皆から還暦祝いに、ロアッソ熊本の新しいユニフォーム(赤色なので還暦祝いにピッタリ)やラガーのロゴ入りエプロンをペアで差し上げました.今後も、長年に渡り熊薬学生をよく知るウラ学部長(任期無し)として、熊本の親として、熊薬学生を見守って下さいhappy01

お祝い会の後、マスターは、学生達と二次会、そして三次会(カラオケ)に行き,歌を熱唱しすぎて首がおかしくなったとのことでした。でも、まだまだ若い!!


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