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2009年6 月25日 (木)

心肥大のメカ

心肥大のメカ

心肥大にERK1/2の活性化が関わる。その上流にアンジオテンシンIIの受容体がある。今まで、基礎、臨床において、レニンーアンジオテンシン系の阻害薬の有用性は実証されている(RA系阻害薬の現状と課題)。今朝のセミナーは,過去の知見をさらに深化させたものであり、通常のリン酸化部位とは異なるアミノ酸を自己リン酸化したERK1/2が、核内に長時間局在化するようになることによって心肥大が起こることをin vitroおよびin vivoできれいに証明した論文。内容も very good、プレゼンも very good


ところで、昨日,博士論文(乙)の発表会があった。宮崎のiwakiriさんです。学部卒業後、附属病院薬剤部に就職、4年後、社会人枠の大学院生として修士課程に入学、そのまま、博士課程に進学。単位取得退学後、薬剤師として、業務を行ないつつ,博士号取得までたどり着いた。くじけそうになったり、業務が多忙な時期もあったようですが、約8年間、あきらめずに継続して良かったですね.博士号は、研究者として人生を歩むための運転免許証のようなもの。ようやく公道をドライブできます。どの道をどのように運転して進んでいくかは本人次第。今後は、附属病院薬剤部において、研究マインドを持った薬剤師育成に大きく貢献してくれることでしょう。お疲れさまでしたhappy01。おめでとう!!

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