2009年7 月31日 (金)
MMP12と初期感染防御MMP12と初期感染防御
最新のNatureからの話題。マクロファージ由来のエラスターゼであるMMP12をノックアウトしたら何がおこったか。今まで、肺繊維症との関係は示唆されていた。今回は、そのMMP12がなくなると肺等への細菌感染が増悪し、生存率を大きく低下させるというもの。MMP12は、マクロファージの細胞内において抗菌活性を示し,さらに面白いことに、この抗菌活性は、触媒ドメインではなく、c末ドメインのβループの表面にあるLys-Asp-Glu-Lysによるものであることを証明している。この配列は、通常、多くのタンパク質に見られるが、構造的にβループの表面に存在しているタンパク質は、今のところ、MMP12だけらしい。このような新たな抗菌メカニズムの研究は抗生物質に対する耐性菌対策の一助となる研究だろう。
研究室に、卒業生たちからお中元がたくさん届いています.有り難うございます.お礼状は、今回っていますので、少し遅れます。今日の午後は,学生たちの多くが、恒例の阿蘇シンポに参加していますので研究室は静かです.昨夜は、研究室の女性陣だけで、秘書のaiさんのお別れ食事会でした。女性陣は、無制限の食べ放題で、昼過ぎまで食の二日酔い状態のようです。ちなみに、aiさんは、用心のため、8月末での早めの退職となりました。予定は2月上旬です。