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2023年4 月11日 (火)

牧野富太郎「らんまん」

牧野富太郎「らんまん」

NHKの朝ドラの「らんまん」を観ているだろうか。薬学、薬草に関連する情報もあり、関係者にとっては、とても楽しめる朝ドラである。牧野富太郎の生涯をドラマ化したものである。高知県に行くと広大な牧野植物園がある。ぜひ、訪ねてほしい素晴らしい植物園である。実は、以下のように、熊本大学薬学部と牧野植物園は包括連携を締結している。

 

公益財団法人高知県牧野記念財団及び熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターとの連携協定

 

 公益財団法人高知県牧野記念財団は、牧野富太郎博士の植物学上の業績を顕彰し、野生植物及び栽培植物の調査研究や栽培保存等を行うことにより、広く植物学の理解と自然環境に対する認識を深めるとともに、教育文化の向上を図り、もって県民の文化水準の向上及び福祉の増進に寄与することを目的として設立された法人である。約8haの四国唯一の植物園には、博士ゆかりの野生植物など約3,000種類が四季を彩り、研究活動では、高知県の野生植物の調査、収集、保全に取り組むほか、海外ではミャンマーを中心に植物多様性の解明、資源植物の探査を行っている。さらに総合植物園を目指して、植物学の中核を担う標本庫(ハーバリウム)を設置し、植物分類・生態学分野の研究調査活動がなされるほか、資源植物研究センターを整備し、生薬学を中心とした資源探索研究が推進されている。
 

 一方、熊本大学大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センターは、"世界中の薬用天然資源を基盤として画期的な新薬を開発し、国民の命と健康を守る"というミッションを果たすべく、アカデミアの強みを最大限に利用して得られるグローバルな研究連携体制を活用することによって、本学が有する天然物科学研究とUseful and Unique Natural Products for Drug Discovery and Development (UpRod)事業(世界各地の未だ活用されていない有用天然物を探索し、有効成分の抽出や薬理活性の評価を経て、創薬候補化合物の絞り込みおよび最適化を行い、最終的には製品化を目指す一連の天然物創薬プロジェクト)を推進している。創薬指向型植物データベースPDIIIの開発のみならず、オリジナル天然物バンクの充実化と管理をすすめてきた一方で、薬用植物・有用植物を中心とした資源探索研究や、植物エキスの充実化、植物分類学研究の進展と知識の普及などを模索している。
 

 本協定は、両者による緊密な連携と協力のもと、植物の有用性とその利活用に関する包括的研究を積極的・効果的に推し進めるため、組織間の連携関係を明確化し、そのさらなる推進と円滑化を図るものである。

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