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2019年6 月12日 (水)

食事によるサーカディアンリズム調節メカ

食事によるサーカディアンリズム調節メカ

Cell の5月号から。Mariのプレゼン。Teramoto君の座長。仕事をシフトでやっている人が様々な病気になりやすいのではという話に、サーカディアンリズムが乱れるからではないかという研究が多々なされている。光にあたることがサーカディアンリズムの調節に重要であることについては、そのメカニズムはよくわかっていたが、食事によるサーカディアンリズムの調節のメカニズムは十分に解明されていなかった。この論文では、食事により増加してくるインスリンがインスリン受容体やIGF-1受容体に結合後、PI3K-, or PTEN-mTORC経路、および miRNA (24, 29, 30)を介して、Periodの翻訳や転写を調節し、サーカディアンリズムを光とともに調節していることを明らかにしている。不規則な食事は、サーカディアンリズムに多大な影響を及ぼし、シフト労働による生体への悪影響を低減するためには、光への暴露だけでなく、食事を摂るタイミングが重要であることを示唆している。

 

このサイトは「空腹こそ最強のクスリ」(青木厚氏)からの抜粋で、6回シリーズになっていますが、今日の話を絡めて考えると健康維持のために重要な情報。食事の摂り方も明示している。

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