PAGE TOP

2019年6 月19日 (水)

核内に移行したインスリン受容体の役割

核内に移行したインスリン受容体の役割

Cell 4月号から。Keisukeのプレゼン。Misatoさんの座長。この論文は重要。インスリン受容体が刺激された後、核内に移行して、局在していることはかなり以前から知られていた。しかし、その機能的意味は不明であった。インスリン受容体は核内において、標的遺伝子のプロモーター領域に結合することでインスリンの作用(脂質代謝、タンパク質合成、細胞増殖)に関わっていることを明らかにし、インスリン抵抗性のメカニズムに新たな発想を与えた研究成果である。従来のPI3K経路やMAPK経路を介したインスリンの作用は急性の作用に関与すると考えられ、一部は、クロマチンにおける作用にも関与しているかもしれないという。

ご意見メール
clear_both