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2019年5 月16日 (木)

メトトレキセートと認知障害

メトトレキセートと認知障害

Cell 1月号から。 Aoi君のプレゼン。Yoshio君の座長。メトトレキセートは葉酸代謝拮抗薬であるが、抗ガン薬として有名である。このメトトレキセート服用の患者では認知障害発生率が高いという報告が多々なされてきている。さらに、メトトレキセート服用の患者の脳では、ミエリン形成の抑制が見られ、グリア細胞への影響を介して認知障害が起こっていることが示唆されていた。今回の論文では、メトトレキセートがミクログリアを活性化し、アストログリアを活性化を介して、神経障害を起こすとともに、ミエリンの素となるオリゴデンドロサイトの前駆細胞の分化に影響を与えることにより、認知障害を引き起こすことを綺麗に証明している。小児の脳の知見も併せて成果を出していることもあり、また、投与量についても妥当な量であるということから、臨床的にも重要な論文であるかもしれない。ミクログリア除去薬がこれらの神経障害を抑制していることから、メトトレキセートと併用するということが将来的にもありうるかもしれない。臨床現場の薬剤師の人も読んでみる価値がある論文。

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