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2019年4 月11日 (木)

女性がワクチンに対する有効性が高いメカニズム!?

女性がワクチンに対する有効性が高いメカニズム!?

PNAS 12月号から。Ryoko-tanのプレゼン。今年から座長付きの朝セミナーになりました。今回の座長はteramon。2016年Natureに男女の免疫系が感染に対して反応が大きく異なることが発表された。今回の論文は、マウスを用いてそれを証明したもの。メスマウスにおいて、インフルエンザウイルス感染によるB細胞の増殖、抗体産生が亢進し、B細胞におけるTLR7(ウイルスのRNAにより活性化される)の発現が上昇した結果、力価が高い抗体が産生されることが明らかにされた。TLR7遺伝子はX染色体にコードされており、また、B細胞ではX染色体の不活化は起こっていないことから、メスでは、TLR7の発現が高いという。これがヒトでも同じメカニズムであれば、大変興味深い。

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