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2018年11 月 5日 (月)

健康寿命の延長薬!?

健康寿命の延長薬!?

Nature Med. 8月号から。Misakiちゃんのプレゼン。健康寿命の延長は極めて重要な社会的課題である。老化細胞(ゾンビ細胞ともいうらしい)の加齢による蓄積は老化の原因とされている。本研究は、本当にそうなのかを明らかにした論文。老化細胞を作成し、マウスに移植すると身体機能が低下し、高齢マウスへの老化細胞の移植が明確に生存率の低下も誘導している。老化細胞死抑制を促す、ダサチニブとケルセチンの併用投与により、老化細胞により低下した身体機能(歩行速度、筋力、持久力)をアップし、高齢マウスの健康寿命を延長するという。移植した老化細胞数は、全細胞の0,01-0,03%にしか過ぎないのに健康寿命が低下するというところはインパクトがある。肥満患者の脂肪細胞には、老化細胞が見られるが、ダサチニブとケルセチンの併用投与により、老化細胞を除去できることで、ヒトにも効果がある可能性を示唆している。老化細胞の移植で、実験的に健康寿命が調べられることは意外。

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