2018年3 月14日 (水)
特発性肺線維症と甲状腺ホルモン特発性肺線維症と甲状腺ホルモン
Nature Med. 1月号から。Kojiharuのプレゼン。特発性肺線維症(IPF)に対する治療薬に良いものがない中、甲状腺ホルモンT3のエアロゾル投与あるいは甲状腺ホルモン受容体の経口投与により、肺上皮細胞におけるミトコンドリア機能を改善することで、肺の線維化を抑制することを明らかにした研究成果。明確な差が認められ、信頼度は高い。これまでもIPF患者において甲状腺機能が低下していると予後が良くないということがわかっていた。また、甲状腺ホルモンの活性化に関わるDIO2のノックアウトはマウスの線維化を悪化させること、IPF患者では、代替的にDIO2の発現が上昇していることなど、甲状腺ホルモンの関連を示すエビデンスは多い。面白い。