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2017年10 月11日 (水)

2型糖尿病における腸内細菌叢とGLP-1抵抗性

2型糖尿病における腸内細菌叢とGLP-1抵抗性

Cell Metaの5月号から、B3のYamamura君の初プレゼン。2型糖尿病においてGLP-1はインスリン分泌促進性ホルモンとして重要な役割をしているが、患者によっては、GLP-1不応答である。この原因の一つとして、腸内細菌叢の乱れではないかと仮説をたて、研究を展開した論文の紹介。腸内細菌叢が異常になった2つの2型糖尿病モデル(高脂肪食モデル、高炭水化物ー高脂肪食モデル)を用いてGLP-1の作用を比較。高脂肪食モデルでのみGLP-1抵抗性を示しており、この抵抗性には、脳腸連関の障害が関与していること、腸内細菌叢の異常が細菌関連分子パターン認識受容体を介してシグナルを伝達していること、その際、NOが関与していることが明らかになった。これらの現象は、可逆的であるということは、臨床をイメージした場合、腸内細菌叢を意識した食事療法により、2型糖尿病をコントロールできることを示している。

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