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2017年10 月18日 (水)

樹状細胞におけるコレステロール蓄積が自己免疫疾患を

樹状細胞におけるコレステロール蓄積が自己免疫疾患を

Cell Metabolism 6月号から。B3のSakiちゃんの初ゼミ。これまで、HDLによるコレステロール排出と過剰な自己免疫応答との因果関係は分かっていなかったが、今回の研究成果による明らかにされたという話。結論は、樹状細胞にHDLコレステロールが蓄積すると、NLRP3インフラマソームを活性化するとともに、GM-CSFによるCD11b+樹状細胞への分化促進、GC-B細胞、TFH、CD4+Tbet細胞を介した種々の自己免疫応答の促進が起こるという。それぞれの現象と実際の自己免疫疾患の増悪がどの程度、関連しているのか、全て増悪に必要なのかは不明。医薬品開発という観点から、スタチンがいくつかの自己免疫疾患を抑制するという臨床研究成果がランセットなどに10数年前から報告されている。今回の論文の知見の何らかの関係があるのか。しっかりとしたプレゼンでした。

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