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2015年9 月10日 (木)

寒冷刺激が皮下脂肪を減らすメカ

寒冷刺激が皮下脂肪を減らすメカ

褐色脂肪組織は寒冷刺激や運動により活性化される。アディポネクチンがM2マクロファージを活性化し、炎症を抑制すること、寒冷刺激もM2マクロファージを活性化することは知られていた。今回の論文では、寒冷刺激で白色脂肪細胞におけるアディポネクチンの発現をあげる。アディポネクチンがM2マクロファージの増殖を促進すると共に、アディポネクチンの受容体である、M2マクロファージ上のT-カドヘリンの発現を増加させるという。その結果、白色脂肪細胞からベージュ細胞(褐色脂肪細胞様)の数を増やすことにより皮下脂肪を減少させるという。肥満治療という観点からは色々と気になる点があり、一概に寒冷刺激を応用するというのは注意が必要である。Cell Metabolism の8月号から。Motomu-のナイスプレゼン。成長を感じた。

 

 

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