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2014年10 月 3日 (金)

タンパク質の新たな品質管理機構

タンパク質の新たな品質管理機構

Mol.Cellの4月号から。Teramoto君の初ゼミ。細胞内の異常なタンパク質の分解には、小胞体関連分解機構(ERAD)が関わることは有名である。一方、このERADで分解しきれない(ERAD抵抗性)のミスフォールドタンパク質はもう処分できずに、凝集体になるしかないのか。本論文では、ERAD抵抗性の変異タンパク質は選択的なオートファジー経路が働き、分解を受けうるということを明らかにしている。ターゲットタンパク質として性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体の変異体を用いており、変異体のうちE90Kは、小胞体膜に留まったままで、プロテアソームへと向かわず、隔離膜として、膜とともに遊離し、オートファジー経路に乗るという。この論文が掲載された号には、Previewがあり、その中のまとめの図はわかりやすい。落ち着いた良いゼミであった。

 

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