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2014年6 月 4日 (水)

血管新生の新たな分子メカニズム

血管新生の新たな分子メカニズム

血管新生にはVEGFが関与するが、その細胞内シグナル機構はPLCγの下流のp38、PKC経路とPI3Kの下流のAKT経路であると言われていた。Ruikoちゃんが紹介したMol.Cellの論文では、ERストレスを起こさないUPRs (unfolding  protein responses)の経路 (ATF6とPERK) が関与していること、PI3K-AKT経路による血管新生機序にもUPRs経路によるmTORC2の活性化を介したAKTのリン酸化が必要であること、in vivoの実験でこれらのUPRs経路を断つことによりVEGFの血管新生が完全に抑制されることを明らかにしたという興味深い話。ERストレス経路の新たな役割を示したことになる。最近、ERストレス経路を抑制する酵素阻害薬が抗がん作用を示すという報告も見られる。

1-s2.0-S109727651400255X-fx1

 本論文の成果はMol.CellにPreviewされていた。以下の図はそのpreviewからである。「VEGF signaling engages UPR sensors in an unconventional manner that is independent of endoplasmic reticulum (ER) stress, mediated by mTOR signaling to promote endothelial cell survival and angiogenesis.」

 

1-s2.0-S1097276514004079-gr1

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