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2013年9 月11日 (水)

肝臓特異的なNotchシグナル阻害薬が脂肪肝の治療に有用か!?

肝臓特異的なNotchシグナル阻害薬が脂肪肝の治療に有用か!?

Nature Med. 8月号から。Koyama君のプレゼン。インスリンのAKTの活性化作用は糖新生を抑制されるが、一方で、mTORの活性化を介した脂質合成促進が問題となっている。そこで、mTORの阻害薬がこの問題を解消すると言われているが、副作用という観点で色々な議論がされてきた。この論文では、過去の著者ら報告 (Nature Med. 2011) におけるNotchシグナルが糖新生の促進だけでなく、mTOR1の安定化を減少させるることを明らかにし、インスリンによるAKT活性化による脂肪肝促進という負の側面を肝臓におけるNotchシグナルの特異的な抑制で解決できるのではというもの。このNotchシグナル制御と代謝性疾患の治療に関わる研究は今後どう展開していくのか楽しみである。
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