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2013年9 月 5日 (木)

和食は最高の予防薬

和食は最高の予防薬

Immunityの6月号からIhorinの紹介。産総研、キッコーマン、日本のその他の大学の総力による研究成果。病原菌にはほとんどなく、乳酸菌内に多く含まれている2本鎖RNAが、腸内の樹状細胞において、TLR3およびTLR9を相加的に活性化して、インターフェロンβを産生させ、大腸炎の予防的効果を示すことを明らかにできたという。乳酸菌特有の健康維持•増進効果が初めて分子レベルで解明されたとも言える。また、乳酸菌の培養法によっても、含まれる2本鎖RNAの量が変動するという。2本鎖RNAは熱に安定であることから、みそ汁や醤油を使った料理でも、若者に多くなった潰瘍性大腸炎の予防にもつながるのではないかなど、様々な推測ができて楽しい研究成果である。和食は素晴らしい。和食に含まれる2本鎖RNAを測定し、カロリー、糖含量を表示するだけでなく、2本鎖RNA含有量も表示するようになる時代が来るかもしれない。ハンバーガーやお菓子をたくさん食べるようになった時代に発症するようになった病気との関係を考えてみても面白い。

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