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2013年6 月19日 (水)

RNAウイルス感染に対する新たな自然免疫応答メカ

RNAウイルス感染に対する新たな自然免疫応答メカ

Cellの1月号から。D1のTasaki君の初めての朝ゼミ。自然免疫では、レクチンファミリー(C型レクチン、Siglec、ガレクチン)を利用してウイルスを検出したり、シグナル伝達を行っているが、自然免疫におけるレクチンの役割とRIG-I経路(ウイルス由来のdouble strand DNAを認識する細胞内の受容体)とのcrosstalkは明らかになっていなかったという。Siglec (sialic acid binding Ig-like lectin)はシアル酸認識タンパク質であり、ヒトでは14種類、マウスでは9種類報告されている。本論文では、SiglecgのノックアウトはRIG-Iの発現上昇やウイルス感染に対する生存率の上昇を促すこと、さらには、RNAウイルスによるSiglecgの誘導はRIG-Iの分解を促進することで過剰な自然免疫応答を抑制することを見いだした。

 

論文をよく読み込んでいることが伝わって来た発表であった。さらに、成長していくことを期待したい。

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