2013年5 月29日 (水)
体内リズム形成メカニズム体内リズム形成メカニズム
今朝のセミナーはCell 2月号からNormanが紹介。概日時計は、CRY1やCRY2を中心とする時計分子が1日の中で、合成されたり、分解されたりして、日内変動を繰り返されることによって、正常な睡眠ー覚醒サイクルやホルモン分泌を生み出している。しかし、これまで、CRYの増減を正確にどう制御しているか、その制御分子は解明されていなかった。この論文によると、FBXL21というユビキチン化酵素が細胞質において、CRYをユビキチン化し、安定化し、12時間かけて細胞質におけるCRYの蓄積を促す。その後、核に移行していった、CRYは12時間かけてFBXL3が崩壊していくという。これによって正確な時を刻むという。米国のグループも同じCell誌に、全く異なるアプローチでFBXL21の関与を証明している。間違いない事実と言っても過言ではない。
FBXL3とFBXL21による概日時計の制御を2人の女性が時計の針を互いに逆方向から押し合っている様子になぞらえたデザインが表紙を飾っている。これもすばらしい。