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2013年1 月15日 (火)

肝癌になりやすくするメカ

肝癌になりやすくするメカ

中国からのグループによるNature Medicineの論文。D1のRyo-chinのプレゼン。ゲノムDNAにおける変異によるガンの発生ということではなく、RNAのレベルでRNA editingを受けること(ADAR familyによる)により、アデノシンがイノシンに変わり、タンパク質翻訳時にイノシンがグアノシンとして認識されるため、アミノ酸が変わる場合がある。今回の論文では、肝硬変あるいは肝癌再発時の組織において、ADAR1の高発現とAZIN1の重要なアミノ酸がRNA editingによる変異を受けていることが明らかになった。AZIN1とは、Antizyme inhibitor 1の略である。Antizyme とは、ポリアミン合成のnegative feedback機能を担い、細胞増殖を抑制するという増殖系酵素機能を抑制する分子である。臨床試験データから基礎のデータまで豊富な研究論文である。難しい内容をわかりやすくプレゼンしていた。
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