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2012年9 月 7日 (金)

TGFβシグナルとAKTシグナル

TGFβシグナルとAKTシグナル

Nature Cell Biol. 2012の6月号からRuiちゃんの紹介。TGF betaシグナル活性化が癌の浸潤・転移に重要であることがわかっていたが、このシグナル経路がAKTシグナル経路とクロストークしていること、AKT経路がUCP4という脱ユビキチン酵素を活性化(リン酸化)し、核内に存在するUSP4が細胞質、細胞膜近傍に移行し、TGF betaのレセプターの分解を抑制し、TGF betaシグナルをさらに活性化することが明らかになった。USP4は他の受容体の細胞表面発現も調節しているという報告があり、特異性に注意が必要であるが、p53の阻害に関わるという報告やガン細胞で高発現しているという報告を併せて考えるとUSP4の阻害薬は新たな抗ガン薬として面白いかもしれない。

 

先週の京都での国際学会、神戸でのシンポ、土日を使った東京への出張、月、火のDr. Hooperとの交流、水、木の東大での研究打ち合わせと渋谷の薬学会関連会議というように、どたばたの毎日でした。これらの内容は時期をみて、写真と共にアップしようと思います。今週末は福岡での学会でランチョンセミナーで発表です。そして、来週は研究室旅行です。さらに、再来週はハイデルベルグでの学会があり、今月末までブログを更新することを忘れることが多いかと思います。

 

大学院試験の結果が先週に発表され、受験した三人ともいい成績で合格したとのことでした。おめでとう。

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