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2012年5 月24日 (木)

放射線治療時のガン抑制機序のメカのひとつ

放射線治療時のガン抑制機序のメカのひとつ

Cell 2月号。Ruikoちゃんのデビュー戦。ガン促進的に働く分子は時に抑制的に働く場合がある。今回はその謎を解き明かしたという論文。今回、取り上げた分子はATF2。ATF2は核内に存在する時はガン促進に、細胞質に存在する時はガン抑制に働くという。細胞質に出たATF2はミトコンドリアの外膜に存在するVDAC-HK!(アポトーシス抑制によりガン促進)の分子間相互作用を抑制することでガン抑制に働く。一度、細胞質に出たATF2はPKCεによるリン酸化により核内へ移行し、ガン促進に向かわせるという。放射線治療等のgenotoxic stressはPKCεを抑制し、ATF2の核外移行を促進するという。p53に変異があってもこの経路でガン抑制に働いているのだろうか.このメカは、放射線治療時にとの程度、関与しているのだろうか。面白い。先輩達のサポートはあったにしろデビュー戦とは思えない分かりやすいゼミでした。伝統は継承されています。

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