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2012年4 月11日 (水)

レスベラトロールの詳細なメカ

レスベラトロールの詳細なメカ

Cellの2月号にレスベラトールのアンチエイジング効果に関するNIHからの報告。今日の朝ゼミでKoyama君が紹介。まさかCellにレスベラトールの話が掲載されるとは驚きです。寿命の延長や抗老化に対してカロリー制限が有効であることは知られていたのですが、レスベラトールについて効果が認められていてもそのメカニズムはわかっていなかった。レスベラトールはホスホジエステラーゼ(PDE)阻害効果によりcAMPを上昇させ、A kinaseの活性化を介したAMPKの活性化ではなく、EPAC1を介してCaMKIIの活性化しAMPKを活性化させるメカニズムでSirt1を活性化することがわかった。ロリプラムというPDE4阻害薬でも同様な効果があることを示している。レスベラトロールはPDE1,3も阻害する活性があるというが、PDE4が今回のターゲット。レスベラトロールの約1mgが人での有効量であり、赤ワイン、約700本に相当するという。今回の論文は、Epac1を介した詳しいメカニズムを解明したところが高い評価を受けたのかもしれない。

 

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